現パロゼロロイ「後悔してる?」
制服のボタンを留めながらロイドが静かに尋ねる。その声色と泣き腫れた目が、俺を責めているように思えた。
「……俺を抱いたこと」
「してねえよ」
即答したが、俺の顔を見てロイドは目線を下げた。いや、まあ、そりゃ全くしてないことはないんだけど、それは抑えが効かなかった自分自身への自己嫌悪っつーか。だって高校生相手にこんなことしちまったなんて、自分どんだけ獣だよ。いくら長年思い続けた、かつてーーと言っても、所謂「前世」という、事情を知らない他人にはとても口外できないーーの恋人だろうと、今はしがない十八の子どもに過ぎない。高校卒業するまでは手を出さないって決めてたのに、あんまりロイドが切望するから、なんて、こんな責任転嫁するようなことを考えてる時点で俺は狡い。記憶のない未成年のロイドに手を出した以上、全部俺が悪い。
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