ちぎれた糸「再生しない部分がある、調べてくれ」
そう言ってデジモン病院を尋ねてきたのはこれまた厄介なお客様だ
「うちではあなた程のデジモン診れないよ」
「ねぇ?」と受付のエンジェモンが視線を逸らすとそばに居た医師のケンタルモンとマミーモンは目を合わせず焦った表情で首を横に振る。相手は何しろ関わったら何されるか分からない厄災を引き起こす、この世の悪、正体不明のデジモン、それがアポカリモン
「そもそも自己再生能力をお持ちのあなたが再生できないなんて、調子悪いんですか?」
「実は生まれつき…なんだ」
「え」
「生まれついた時にすでにこの腹から下半身を繋ぐコードの一本はちぎれていたのだ」
アポカリモンは腹部のコードの束の中からちぎれた一本を取り出す。
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