「ったく。お前らしくないな。」
「…悪かったって思ってる。」
五体満足で雲に乗っているベルフェゴールに対してボロボロで歩いているアメリアが申し訳なさそうに謝っている。そんなアメリアに「おい、」とベルフェゴールが顔を覗き込む。
「お前また寝てなかっただろ。何日だ」
「……4日」
「はぁ、あのな。何回言わせるんだよ徹夜はn、」
「わかってる。わかってるけど仕事が…」
説教しようとするベルフェゴールに対して食い気味にアメリアは返す。ベルフェゴールはそんなアメリアに対してため息をつき呆れていた。
「私がしなければお前はやらないだろうだったら、わっ」
「何するんだ」
「うるさいな、大人しく乗ってろ」
動揺するアメリアを尻目にベルフェゴールが自信が出した雲に乗せる。普段なら滅多にしないことだ。
「私は大丈夫だ。だから…だか、、ら…」
言葉とは裏腹に雲のあまりの寝心地の良さに抵抗する術もなく寝落ちしてしまう。ベルフェゴールは軽くため息をついて彼女の顔にかかっている髪の毛を退かし「何でこんなに頑張れるんだこいつは。」とぼやく。
自宅に着き雲からベットに乗せる。
翌朝
「ベルフェゴール。昨日、私のことを雲に乗せたか」
「いや、してないしするわけないだろ。疲れすぎて変な夢でも見てたんじゃないの?」
「そうか、でも何で私はベットにいるんだろうか」
「さぁな、頑張ったんじゃね」