むかし、本当にむかし、隣のアパートには兄がいた。
オレには上と下に一人ずつ男兄弟がいるけど、それとは違った別枠の、血の繋がらない兄が。
近所の頭がいい高校に通っていて、毎朝早くに出て遅くに帰ってくる人だった。それでいてまだガキンチョなオレと仲良くしてくれてた、優しくて綺麗な人。オレはその人と遊べることにどこか優越感を抱いていて、すごく仲がいい友達にだってその人のことを話したことは無かった。兄弟にだって言わなかった。
その人はシュウって名前らしかった。初めて会ってから数ヶ月は経っただろうなってくらいの時に、お互いの名前を教えあった。名前を聞いてから暫くは、一人の時に口の中でころがすみたいにシュウ、シュウって確かめては笑ってた。なんだか、誰も知らない秘密を教えて貰ったような気がしたから。

(part 1)Summary:『I used to recollect this moment in countless dark nights. The scene may have faded in the time river, yet dead leaves are still falling in the autumn when we first met.』
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In an underground warehouse of an old library.

"Mysta...Rias..." the old man holds the tiny name card, and finally puts on his copper glasses.

【Lucake】夏日遗梦 05女孩如墨般的长发披散在身后，和白色长衣形成鲜明对比。
“……”
Ike焦急地赶到女孩身边，上上下下仔细检查了一遍女孩的身体，确认她没有受伤才松了一口气。
“是不是别的幽灵来欺负你了？”
小枝摇摇头。
“那你……知道这里的血腥味是怎么回事吗？”Ike再次放松了问话的口气。
小枝抬手，指向了地上破损的兔子玩偶。
“那些想来拆掉铁路，埋掉隧道的人，该死！”
“我阻止不成，反被他们的人攻击，我虽然躲过了，但我的兔子就这么被他们毁掉了。”
Ike弯腰，捡起了那只破得不成样子的兔子玩偶，连带着散落的棉絮也一起收集起来。
“我有好好听你的话，没有主动出手伤人。”小枝的声音低低的。
“我的兔子……”
Ike还想说些什么，但看到小枝脸上极其低落难过的表情，他叹了口气，把原本用来说教的话都给咽下去了。