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    macam🌸龍アソ本販売中

    @macamaca_ryas

    龍アソ中心 ⚠️R-18/DGS1&2ネタバレ注意

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    POIPOI 10

    「蒼天は朧にほどける」その2
    その1→https://poipiku.com/7981271/9002440.html
    続きですが、セリフのみの文章です。R-18描写が入るのでご注意ください。
    ※文章そのままの使用はNGですが、ネタはフリー素材です。

    #龍アソ
    ryuuaso

    亜「バンジークス検事。事件の資料はこれで以上です」
    バ「ああ。ご苦労、アソーギ検事」
    亜「………」
    バ「アソーギ検事。この後の予定は?」
    亜「この後は新任の首席判事殿と明日の会議、それと…」
    バ「違う。貴公の予定だ」
    亜「…は?」
    バ「すでに船の到着時刻を過ぎている。…迎えに行かなくていいのか」
    亜「…船…?一体なんのことだ」
    バ「ナルホドーの乗る船が港に着く時刻だと聞いているが…」
    亜「は?成歩堂…?」
    バ「………」
    亜「………」
    バ「聞いていないのか」
    亜「聞いていない」
    バ「…そうか。あの話は急だった。無理もない」
    亜「おい!一人で完結しようとするな!説明しろッ!…してください!」
    バ「首席判事殿が頼まれたのだ。一年前、あの裁判を担当した弁護士と話をしたい…とな。だから、今回の国際会議に呼ばれたのだ」
    亜「お、オレはなにも聞いていないが…」
    バ「だから急だったと言ったろう。貴公はすでに耳にしているものだと勝手に思っていた。すまないな」
    亜「貴方という人は、本当に…」
    バ「どうする。アソーギ」
    亜「いや、見ての通りまだ仕事が山積みだ。それにヤツも会議に参加するのなら、その準備でしばらく忙しいだろう」
    バ「今のうちにひとときでも顔を合わせる時間をつくらぬと、のちに会える時間すらもつくれなくなるぞ」
    バ「…貴公とミスター・ナルホドーは親友と聞いているが。なにか事情でもあるのか?」
    亜「あってたまるか」
    バ「………。貴公は自分のこととなると、途端にソマツになるな。他人にはあれやこれやとうるさいのに…」
    亜「それはキサマがいろいろとウトいからだろうが…」
    バ「………」
    バ「これから執務やら諸々の整理で忙しいのでな。さっさと出て行ってもらおうか」ぐいぐい
    亜「キサマ!職権乱用だぞ!」じたばた
    バ「…その服」
    亜「…?」
    バ「実は…兄が昔、着ていた服でな。背丈が変わってすぐに使わなくなってしまったが。貴君が来た時、手直しをして渡したのだ」
    亜「…そう…だったのか。………」
    バ「…だが、アソーギ。貴君は兄ではない。それだけは…心に留めておいてくれ」
    亜「………」
    バタン

    亜(このホテルに宿泊すると聞いたが…まだフロントにいるのか?)
    亜「………」
    亜(いた…)
    亜(…か、顔が熱くなってきた…)
    亜「………。な、」
    *「やあやあ旅のお方!記念に一枚いかがかな?」
    龍「い、いえ!ぼくは結構で…あっ」
    龍「亜双義…」
    タッタッタッ
    龍「え!?ちょっ…亜双義!?待てよ!」
    パシッ
    龍「亜双義!ぼくに会いに来てくれたんじゃ?」
    亜「…忙しそうだったからな」
    亜(…ど、どうしてオレは今目をそらしてしまったんだ…?)
    龍「いやいや。あれはただ商人さんに捕まってただけだよ」
    龍「久しぶりだな、亜双義。元気してたか?」
    亜「人並みにはな。キサマはどうなんだ」
    龍「モチロン元気だよ。50日の船旅は疲れたけどね…」
    龍「そうだ。この後空いていたら、どこか飲みに行かないか?話したいことがたくさんあるんだ」
    亜「構わないが。チェックインはもう済んだのか?」
    龍「うん。明後日の会議まで何もやることがなくてさ…」
    亜「なんだ。そうだったのか」
    龍「オススメのお店、紹介しておくれよ。そこで飲もう」
    亜「期待するな。そこまで詳しくはないぞ」

    龍「どうだ、英国にはもう慣れたか?」
    亜「ああ」
    龍「ぼくにとっては、今や第二の故郷のようなものだ。なんだかほっとするよ」
    亜「故郷とは大きく出たな…」
    龍「…そうか。もう一年くらい経つのか。あれから…」
    龍「本当に、いろいろあったけどさ。今はとても胸に熱く残っているんだ。亜双義との、一年前の裁判」
    龍「ぼくはね、亜双義。弁護士としても、一人の人間としても、くらついてしまうほど、キミがとても眩しく見えていたよ。…だから、キミが検事になるって言った時、少し寂しかったんだ。でも、亜双義自身が決めたことだからって」
    亜「………」
    龍「でも…あの裁判を思い起こす度、あれがぼくたちの理想の形なのかもしれないと思えたんだ。亜双義となら、これから先どんな裁判があろうと正しい結末に導くことができるって。何の根拠もないけど、自信を持ってそう言える」
    亜「…嬉しいことを言ってくれるな」
    龍「………」
    亜「だが、オレは検事としてはまだ未熟だ。今のオレでは、キサマと同じ法廷に立つことはできない」
    龍「?…どういうことだ」
    亜「………。成歩堂」
    亜「グレグソン刑事に斬りかかった時のこと…キサマに話しただろう。覚えているか」
    龍「…ああ。ぼくが英国を発つ船に乗る前、言っていたな」
    亜「………」
    龍「亜双義…」
    亜「オレはあの時…結果的には、斬らずに済んだのかもしれない。だが、オレの中では」
    手首を握る龍ノ介
    亜「!」
    龍「それはきっと、神さまが亜双義を見守っているからだと思うよ。…そうなる運命だったんだ」
    亜「………。運命…」
    龍「そう。…亜双義に、"生きろ"…って。神さまが言っているんだよ」
    亜「…キサマ…以外に信心深いのだな…」
    龍「まあ、神さまにお願いして大学に合格したから。多少はね…」
    亜「…なあ、成歩堂」
    龍「ん?」
    亜「実は…キサマに、頼みが…」
    龍「…頼み?なんだ?」
    亜「………。いや。なんでもない」
    龍「なんだよ。おまえらしく…。………」
    龍「…そういえば、前にもあったな。こんなこと」
    亜「?」
    龍「アラクレイ号。倫敦に向かう船で、今みたいに口ごもってた」
    亜「………。覚えていたのか」
    龍「ああ」
    …そうだ。この男は、あの時も…オレが"黙っていたこと"も問わず、留学に付き合ってくれたのだ。
    亜「キサマは、一体…」
    亜「………。もし、それが…キサマの人生を狂わせるほどの頼み事だとしたら、どうするつもりだったんだ?」
    龍「…え?どうするって」
    龍「おまえの頼み事だろう。もちろん聞くつもりだったよ」
    亜「!」
    龍「それだけの覚悟はして、おまえと船に乗ったんだけど」
    亜「………。そう、か…」
    拳をにぎりしめる亜双義
    龍「亜双義。おまえからどんな願い事をされても、友人として応えてやりたいと思っている。だけど、それは…」
    龍「おまえが、本当に心の底から望んだ時だけだ」
    亜「………」
    亜「…ふ…ふふ、アッハッハッハッハッ!」
    龍「!?なに…」
    亜「いや…もうとっかかりが取れたような気分になってしまってな…」
    龍「そ、そうなのか…?それで結局、頼み事ってのはなんだったんだよ」
    亜「やめた。しばらくお預けだ」
    龍「なんだそれ!言っておいて!」
    グイッ
    龍「お、オイ!大丈夫か!そんな飲み方して。悪酔いするぞ!」
    亜「今までが悪酔いしていたようなものだ。これからは『良酔い(ヨイヨイ)』で行かせてもらうぞ!アハハハハハッ!」
    龍「…いよいよダメだな。これは…」

    龍「だから言ったのに…」
    龍「ホテルの近くで良かった…ほんの少し頑張れよ、亜双義」
    亜「うう…」
    龍ノ介の顔を見つめる

    あ…
    そうか…オレは…
    ただ…それだけのことだったのか…
    ずいぶんと遠回りだったな…
    …呆れた…

    龍「ほら。着いたよ、亜双義」
    龍「キミがこんなに酔いつぶれるとは…明日は非番か?」
    亜「心配には及ばん…」
    龍「心配だよ…」
    龍「…はい。おやすみなさい。明日ぼくが起こすから」
    亜「…なるほどう…」
    ベッドから離れようとする龍ノ介
    ガシッ
    「!」
    亜「だめだ」
    亜「日本に…帰らないでくれ。明日も、明後日も…ずっと…ここに居てくれ…」
    ベッドから垂らした手で龍ノ介の裾をつかむ亜双義
    龍「………」
    ?…今、オレは…何を言ったのだ…
    亜「!?ちょ、」
    抱きしめて腰を引き寄せる龍ノ介
    亜「んんっ…ん!」
    亜「オイ!待て!」
    龍「むぐっ」
    亜「…何の、つもりだ…」
    龍「…あ…」
    龍「…ごめん。キミがあんまりにも可愛くて、つい…」
    亜「つ、ついって」
    龍「………」
    亜「…あ、呆れた男だな…将来の奥方はさぞや苦労することだろうよ…」
    ガバッ
    龍「あ、亜双義!怒らないで…」
    亜「誰が!!」
    龍「本当にごめん。聞いてくれないか、ぼくの話…」
    亜「言い訳するな!!」
    はあ…
    龍「ずっと隠していたんだけど、…言うね。ぼく…キミのことが好きなんだよ…」
    亜「………。は…?」
    龍「もちろん、親友としても好いている。でも、この感情は…親友じゃとても収まりきれない。…意味、伝わった?」
    亜「………。な…」
    龍「…キミの言葉を聞いて、胸が焼けるように嬉しかったから。…だから、ぼくの気持ちだけ伝えることを許してほしい」
    亜「………」
    龍「…勝手なことをして本当にごめん。今度こそ、おやすみ…亜双義」
    引っ張られる龍ノ介
    龍「っうぐ!?」
    龍「む、んんっ、ん!あっ…あそ…」
    亜「…告白して、それで満足か…ああ?」
    龍「いっ!いたたた!痛い亜双義!」
    亜「どうして今オレが怒っているのか、わからないのか…?成歩堂…」
    龍「…え…?」
    亜「………」
    龍「………」
    驚いた後にやにやする龍ノ介
    龍「…じゃあ、亜双義。言ってよ…」
    亜「!い、言ったようなもんだろ」
    龍「やだ。亜双義の言葉で、言って?」
    亜「キサマ…」
    龍「………」
    亜「す、…好きだ。オレも好きだ…成歩堂…」
    ちゅう
    亜「!ん、う…っ」

    亜「はあ、はあ…」
    龍「…あ、亜双義。お願いがあるのだけど…」
    龍「…ぼくに抱かれてくれないか」
    亜「!………」
    プチ、プチ
    龍「!い、いいのか?」
    亜「かまわん。男同士に上下の決まりなどないからな」
    龍「で、でも…」
    亜「ほら、好きにしろ」
    龍「………」
    手をつかんで胸を触らせる亜双義
    龍「!?ちょ…」
    どく、どく
    龍「お、おまえ」
    亜「早くしろ…」
    龍「………」
    トスッ
    亜「ん…んっ、あ」
    すり…
    亜「!」
    かちゃ、かちゃ
    亜「おい、そっちは…あっ!はあ…はあ…」
    口淫しながら蕾をいじる龍ノ介
    亜「!?待て!そこまで…ぐ、あ…あっ!」
    龍「ごめんよ、やっぱり痛いか…?」
    亜「…いや、だ、大丈夫だ…っ」
    まるで成歩堂の指が、オレの内臓を直接触っているようで…
    ぬぷ、ぬぷ…
    亜「あ…、はあ、…っ!だめ、い…っ、!」
    びゅくっ!
    亜「…っはあ、はあ…っ、ん!あっ」
    龍「…ナカ、キツくなってきた…」
    亜「や…っ、やめ…成歩堂…」
    龍「………」
    亜「!!あ…っ!ひ…」
    龍「このあたり?」
    亜「~~っ!あ、ああっ…!は、うっ…な…、なるほどう…っ!」
    龍「………っ」
    亜「っ!」
    どさっ
    龍「…そろそろ、いいかな…」
    ぐりっ
    亜「………っ」

    亜「く、あっ、はあ…はっ…」
    ぐいっ
    亜「っ!あ…ん、んんっ、む、」
    亜「…好きだ…」
    龍「…うん。ぼくも好き」
    龍「…そろそろ、寝ようか」
    龍「…んっ。あ、ちょ…っと。亜双義」
    亜「ん?」
    龍「ん?じゃない。抜けないん、だけど」
    亜「踏ん張りが足りないんじゃないのか」
    龍「おまえが足で押さえてるからだろ!」
    亜「なに。繋がったままでも問題なかろう。アッハッハッハッハ!」
    龍「勘弁してくれえ…」

    亜「…なあ。いつからかは知らんが。どうして隠していた」
    龍「え?」
    亜「オレへの好意だ」
    龍「あ…えっと…なんでかしら…」
    亜「理由もなく隠していたのか?」
    龍「いや…おまえに迷惑がかかりそうだとか、いろいろ考えていたんだけど…なにより」
    龍「おまえを親友として愛しているからこそ…かな」
    亜「………」
    龍「ごめん。ぼくもこのあたり、はっきりしなくてうまく言い表せないんだけど…」
    亜「いいんじゃないか。はっきりしなくて」
    龍「…?そうなのか?」
    亜「ああ。この世に一つくらい、そんなものがあってもいい」
    亜「オレはそれを、たまらなく好いているんだからな」
    龍「…そっか…」

    目が覚めると、立て掛けてあった狩魔を握りしめて泣きじゃくる幼い亜双義
    *「…ひっく、」
    亜「!」
    *「…ちち、うえ…ちちうえぇ…ううっ…あい、たい…あいたいよぉ…うえええええ」
    亜「………」
    亜「…おまえは…」
    *「どうしてぇ…どうしておれをおいて、いなくなっちゃったの…ちちうえ…さみしいよぉ…ひっ…うええええん…」
    亜「………」
    そうか…
    おまえだったのか
    *「!…だれ…?」
    亜「…オレは…おまえだ」
    *「…おれ…?」
    亜「おまえだろう?目を覚まそうとするオレを、ずっと止めてくれていたのは」
    *「…?なんのこと…?」
    亜「…いや、いいんだ」
    *「…ちちうえに…にてる…」
    亜「…辛いか?」
    *「…うん…」
    亜「…失ったものは元には戻らぬ。だが…」
    亜「おまえのそばに居てやることはできる」
    *「…そばに…居てくれるの…?」
    亜「ああ」
    亜「ずっと…そばにいてやる」

    龍「亜双義。それじゃ…また会える日まで、だな」
    亜「ああ。………」
    亜「成歩堂。少し…狩魔を抜いて見せてくれないか」
    龍「?…ああ。構わないけど…」
    シュル…
    亜「…やはり、折れたままか」
    龍「そうだな」
    亜「…触ってもいいか」
    龍「キミの刀だ。いいに決まってる」
    する…
    亜「………」
    亜「…信頼する友人に預けているとて、やはりひとときでも手元に戻ると、安心するものだな…」
    龍「…亜双義…」
    亜「………」
    亜「昔、狩魔には本来の意味があると父上が言っていた。それこそが、狩魔が受け継がれる理由なのだと…」
    龍「…狩魔の…意味…?一体なんなんだ?」
    亜「それは…わからない。…もしかすると、その意味を考えることこそが、狩魔の意味なのかもしれない」
    龍「…『あたまをひねるべし』…」
    亜「…!」
    龍「そういえば、おまえの父上の遺書に、そう記してあったな」
    亜「…ああ」
    龍「ぼくはてっきり、狩魔に隠された秘密を解き明かすためだけのものと思っていた。でも、本当は…」
    龍「狩魔を手にして、狩魔の意味を考え続けろって、おまえに伝えたかったのかもしれないな」
    亜「………。考え…続けろ…」

    私たちは歩みを止めてはいけない。狩魔は…その進むべき道を指し示してくれる、道標なのだから。

    亜「…そこまで見抜くとは…さすがだな、相棒」
    龍「いや…思ったことを言っただけだよ。それに」
    龍「全てのモノは、持つ者によってその意味を変えてしまう。…ぼくが法廷で散々学んだことだ。狩魔だって、それは例外じゃない」
    龍「だから、亜双義。今は折れたままでもいいじゃないか。これは"証"なんだ。…狩魔にはかわいそうだけど」
    亜「…証…」
    龍「そう。…おまえが抗い、戦い、そして突き進んだ立派な証だ」
    亜「………。ありがとう。友よ…」
    龍「…一年前、お前とここで…良き宿敵として再会する約束を交わしたよな」
    亜「ああ。…次に会った時こそ、約束を果たそう」
    ブオオオオ…
    龍「…そろそろ、行かないと」
    亜「あ、ああ。また、な」
    龍「…亜双義。こっち向いて」
    朝日を背にキスをする
    亜「………っ」
    龍「…こっちの約束も、しておこうか」
    亜「…ふん。そんなもので縛り付けなくとも、あの一夜を思い出すだけで十分だ」
    龍「それもそうか」
    亜「そうだ」
    亜「約束など要らない」

    バ「アソーギ検事。先日の裁判の資料だが…」
    バッ!
    バ「…なんだ。それは…いつも届くナルホドーの手紙だろう?何を隠す必要が…」
    亜「い、いや…」

    …成歩堂
    キサマは…本当に油断ならん男だな
    こんなくだらないもので縛り付けようなど…

    『ぼくたちの関係は、ぼくたちだけの秘密だよ。』
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