兄弟の告解 スカイワープはメガトロンとのキスを忘れられずにいた。400万年の眠りから醒めて、スカイワープが先ず視界に入ったのは倒れ伏すメガトロンだった。助けなければという一心で駆け寄って、抱き起こしたメガトロンの顔を覗き込む。普段こんなに近くで見ることはない、それ程距離が近い。オフラインのオプティック、苦も楽も表さないフェイスパーツは、スカイワープに神聖さすら感じさせた。しかし彼は、彼自身それと気づかぬままメガトロンの唇に吸い寄せられるようにキスをしていた。とても自然でスムーズな動作だった。
世界にただひとり、彼だけがいてて、そして意識のないメガトロンがいる。彼にとって現実味のない一時だった。まるで世界がスカイワープとメガトロンだけの空間であるかのようなリアリティを欠いた感覚に、スカイワープはブレインが痺れるようだった。
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