リップクリーム「今日の遊我、いつもと違うか?」
ルークと遊我は親友兼恋人の間柄。小5といえどおつきあいをしている人、すなわち恋人なので、キスくらいはする。
この日もロード研究所で2人きりになった際に唇を重ねた訳なのだが、いつもより甘い匂いがするとルークは感じたのだ。
「きっとリップクリームだよ。唇が乾燥しちゃってて、ロミンから分けてもらったんだ」
「そうかそうか、だからやけに色っぽかったんだな!」
「い、色っぽいって…そんなつもりはないんだけど」
そう照れくさそうに頬をかく遊我の唇は、いつもよりぷるっと艶があって、ほんのりとピンク色に染まっている。
恋人のルークからしてみれば、これを色っぽいと言わずになんと言おうか。
「遊我、もう一回キスしていいか?」
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