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    case669

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    そのうち本になったら良いなあってレオジャミの切れ端
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    ##レオジャミ

    「何故俺を選んだのですか?成績は悪くないとは言え、もっと優秀な二年生は他にもいるでしょう」
    「……去年のマジフト大会。入学して間もないってのにテメェはレギュラーにいたな?」
    「は?……ええ、まあ、スカラビアはマジフト部員も少ないですし運動神経が良ければ一年でも、」
    「最初は一年坊主が緊張で動けなくなってるんだと思ってた。だが実際は本来二、三年にも引けを捕らないプレイが出来る癖にテメェは適度に手を抜いて一年生らしく動いていた。違うか?」
    「そんな買い被りですよ。俺は、」
    「極めつけは最後のパスだな。焦ってつい「自分ならギリギリ追い付けるパス」を出した。実際には大暴投として扱われたが、お前があの三年生の位置に居たなら十分追い付く自信があったんだろ?」
    「違いますよ、本当に俺のミスで、」
    「俺は目が良いもんでな。それまでどれだけ危なっかしいプレイをしても平然としていたテメェがその時初めておっかない顔で三年の事睨んだのを見たぜ。あれはどう見ても自分のミスを悔しがる顔じゃなくてアイツが追い付けなかった事に苛立ってる顔だったな」
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    kanamisaniwa

    DONEカリジャミ拙作シリーズ、サルマーとムカクの結婚に関するひと騒動ネタ「私はアジーム家の当主の娘だもの、本当はアジーム家の商売ために有力な他の商家とか取引先と政略結婚しなきゃいけないでしょ?でも私はムカクとじゃなきゃ嫌よ。他の男とは結婚しないわ。かといってアジーム家の使用人にアジームの娘が嫁入りなんて不相応だなんだ言う人がいるのもわかってる。
    だからね、お父様。私、お母様が残してくれた財産だけをもって、"アジーム家のお金を一切使わず"お嫁にいくわ。お母様はご自分の結婚のときの持参金を全部私に残してくださったから、当分困らないし、カリムお兄様が財産運用をしてくれるって言ってくれたわ!手数料は兄妹割引してくれるって。
    それで十分暮らしていけるわ。アジーム家のお金を使わないから叔母様方みたいに盛大な結婚式や披露宴は出来ないし、これから贅沢な生活も出来ないけど、それでも私、ムカクと結婚して幸せになりたいの。だから、お父様お願い!私のお嫁入りを祝福して!」



    一時間後。

    「………出来すぎるくらいに出来た娘で結構なことだと思うが。なぜ"そう"なっている」
    「娘の結婚に大喜びで盛大に結婚式と披露宴をしようと晴れ着やら嫁入り道具やら準備しようとしたところで、当の娘 2948

    case669

    MEMO黒峰さんの猫じゃみちゃんの絵から書いたカリジャミにゃあ。

    と、ジャミルが鳴いた。
    いつもひんやりとした眉毛をへにゃりと下げて、つり上がった目尻を垂れ下げて、いつもきりりと結ばれた唇をぱかりと大きく開けて、もう一度、にゃあ、と鳴いた。
    「じゃっ……じゃみ、ジャミルが可愛い!!!」
    カリムが思わず頬へと手を伸ばせば、避けるどころか自ら近付いてすりすりと頬擦りされた。更にはそのままカリムの足の上に我が物顔で乗り上がって座り、ちょん、と鼻先が触れあう。思ったよりも重くて足が痛い。けれど、今まで見たことも無いくらいに蕩けきったご満悦な顔をしているジャミルを見てしまっては文句なんて言えようも無かった。
    「……ジャミル?」
    「なあう」
    名前を呼べばふにゃふにゃの笑顔でジャミルが答える。なあに?とでも言ってるような顔でこてりと首が傾き、ぴるぴると頭に生えた猫耳が震えていた。
    ジャミルが可愛い。
    いやいつもの姿だって十分可愛いのだけれど、それはそれとしてジャミルが可愛い。
    感極まって思わず唇を重ねようと近付けるも、ぐいっと二つのぐーにした手で思い切り顔を押し退けられてしまった。
    「ふなぁーあ」
    やーだね、とでも言っている、ような。思わぬ抵抗を受けて 1203