【彰冬】消磨01

一辆军用皮卡驶入训管所的前门，沿着坑坑洼洼的水泥地行进，等它终止颠簸停在正门口时，所长和教官排成一列站在阶梯上，已经毕恭毕敬地等待多时了。

这座专为亚人打造的训管所刚启用没多少时日，作为试行机构，接待的都是特殊身份的贵客，连所长也不知道来人真实身份为何。他一脸殷勤地迎了上去，车门从里面被推开，握住门把的是一只没入衣袖的黑色手套。

下来了一名穿着黑色风衣的男人，并未佩戴军帽，里衣似乎也是休闲的便衣，身上没有任何彰显身份的勋章标识。

但对上那只银灰色的独眼——另一只被蓄长的刘海完全覆盖住了，所长却猛然打了个冷战。他也经历过那场持续了三年的革命，直面过死亡的威胁，因此，他毫不犹豫地相信了眼前之人的身份。

また会うまでの…また会うまでの…

「アーノルド、これを持っていてくれるか？」
愛し合った後、ナタルがベッドの頭元にある棚に置いてあったものを俺に渡しながら言った。
ナタルが離艦する前日の夜。
俺は最後の日をナタルの部屋で過ごしていた。
手の上には小さな皮の巾着袋。
「中、見ていいですか」
俺が聞くとナタルは「ああ」と言った。
紐を解いて逆さにすると手の上にころりと転がり出たのは紫色の小さな石。
「これは？」
「アメジストというそうだ。きれいな色だろ？」
「これを俺に…ですか？」
「そうだ」
そう言うとナタルもハンガーにかけてある自分の上着のポケットから同じ袋を取り出した。
中から出たのは緑の石。
「こっちは翡翠」
ナタルに俺に見せながら言った。

夏祭りと高銀（高銀）「祭だーー！」
夕暮れ時の賑やかな囃子に紛れるのは、駆け出した下駄を鳴らす音。飛び跳ねるようにはしゃぐ白い頭を、高杉は後ろから見つめていた。
「高杉！早く行かねェとワタアメなくなっちまう」
「そんなすぐになくならねぇよ」
「かき氷とりんご飴も食べなくちゃいけねーんだぞ！」
「甘いものばっかりじゃねェか」
神社で行われる夏祭りは、この小さな村にとって数少ない娯楽だ。
規模こそそう大きくはないものだが、出店がひしめくように並び、多くの人で賑わっていた。
みんなで祭りに行こうと言い出したのは、松陽だった。
しかし、肝心の言い出しっぺに急用ができてしまい、桂もその手伝いをすることとなった。そこで仕方なく高杉と銀時の二人が一足先に祭りに赴くこととなったのだ。