紫@🐏☆quiet followDONE Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 紫@🐏DONE第三章。長いので一旦ここまで。マルガレテの面影③第三章 Ⅰ 男の差し出すカップを受け取り、礼を述べてから口を付ける。 爽やかな風に似た緑の香りが清々しい茶は、娘がカムラからの手土産に持ち帰ったものであると云うことだった。 「娘さんは――」 「ひとまずあちらに帰した。何かあれば、知らせるとは伝えてある」 何かあれば、と、口にしたその言葉が酷く苦いものであるかのように、男は一瞬強く眉根を寄せた。 「……あれの、様子は」 問われたことに答えるまでには、短からぬ逡巡があった。悪化してゆくばかりの状況をただ知らせるだけの自分があまりにも不甲斐なく、だからと云って、言えることは他にはない。 「この数日、ほとんどお食事をされていません。無理に食べさせようとすれば、吐いてしまうので――蜂蜜を入れた茶だけは、何とか飲んでいただいています」 5950 紫@🐏DONE留守にしてた編集者くんと留守番だったエルさんのちょっとえっちな話。 4818 紫@🐏DOODLEユリウスさんちで肉じゃが食べた後一緒にゲームするアステル先生とポテチ食べるエルさんのらくがき。 紫@🐏DOODLE色んなエルさん。色々生えたので描いてみた 紫@🐏DONEユリウスさんとセオドアさん兄弟とエルさんと編集者くんat『Luna』。Cafaea Avium:episode 1 涼しげな音を立てたウィンドチャイムは、鳥の形をしている。 「――いらっしゃいませ」 低く落ち着いた声で出迎えてくれた長身の店主が、窓際のお席へどうぞと微笑んだ。空の色を思わせる青い目が印象的だ。 テーブルを挟んで向かい合った二人がけのソファにそれぞれ腰を降ろしたところで、水のグラスとおしぼり、メニューが提供される。 「ご注文は、後程お伺いしましょうか」 そうしてください、と答えたのはセオドアだった。 「私は今日が初めてなのですが、カレーもグラタンも絶品だと伺っています。どちらにするのか、少し悩ませていただければ」 「それは――ありがとうございます」 頭を下げ、常連の二人へ向かっては微笑みかけて、店主は戻って行った。開いたメニューをテーブルの上に置いたセオドアが、さて、と身を乗り出す。 7614 紫@🐏DONE 2933