「ヨージ! Trick or Treat!」
「は? お前いい年してなにやってんだよ」
「オレはまだ10代だっての」
「はいはい。そうは言っても菓子なんか持ってねえぞ」
「じゃあいたずらだな」
「へえ? 一体何してくれるわけ?」
「そうだな……なあ、ちょっとそこ座って目瞑って」
「あ? 何する気だ?」
「いいから、動くなよ……」
「はいはい、わかりましたよ……って、おいっ! ケン!」
「へっへ~、一回やってみたかったんだよな」
「ちょっと待て、鏡!」
「どうだ? 結構上手くできただろ?」
「お前……こんなとこにキスマークつけやがって……」
「なんだよ、そこなら首あるやつ着れば隠れるだろ」
「普段俺が見えるようなとこには痕付けないように気を付けてるってのに……わかった、お前も明日から着る服に困れ」
「えっ?」
「もう遠慮はしねえからな……」
「まっ、待て! ヨージ!」
「待たねえ」
「やめっ……脱ぐな! 脱がすな!」
「キスマーク付けたいんだろ? ほら、お前も遠慮するなよ」