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    mendaco1192

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    mendaco1192

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    ⚠️9割モブ怒がイチャイチャしてます。🔞はありません。
    モブ怒→←←楽 現パロ

    モブ怒→←←楽 現パロモブ怒→?楽
    殴り書き
    大学生 双子
    ⚠️モブとのラブラブ描写しっかりあります

    仲良し双子、学部は違えど大学も一緒で、周りからも仲良しと評判だ。、
    そう言われるたびに積怒は寂しそうに、可楽は自慢げに笑っていた。

    大学に入り夏休み前、長期休暇の思い出に備え次々とカップルができる時期。可楽も当然、複数から告白があった。

    家で積怒に愚痴る可楽。
    「なんかさ、本当に俺のこと好きって感じがしないのう。夏休み用じゃろ、どうせ。」
    「そうかもな…。でもまぁ、他人よりも特別でありたいと思う気持ちも、分からんでもないが。」
    「俺は束縛されるのは無理じゃな〜。普通に遊びに行くのはいいけど…積怒と遊んだほうが楽しいわ。」
    「…そうか。」



    結局、夏休みはそれ相応に学友と遊んだが、結局特定の誰かを作ることはなかった可楽。
    高校生の弟たちは宿題と部活に追われてるし、兄弟で遊びに行けたのは8月の終わりの1日だけだった。

    目一杯遊んだ。車の免許は積怒が夏休み中にとってくれたので、祖父に車を借りて遠出をした。
    もちろん泊まるほどのお金は無く、日帰りの海水浴だが。
    しこたま遊んで、日の入りを見て、夕飯を食って帰った。帰りの後部座席では弟たちが爆睡。久しぶりに2人で語らう積怒たちだった。

    「海、友達とも行ったが、やっぱりお前らと行った時の方が楽しいな〜。」
    積怒も同意の相槌をうつ。
    「前はさ、彼女とか作る気はないって言ったけど、お前くらい気心知れてる仲なら 楽しいのかもなあ。」
    先ほどの笑顔が曇る。

    「積怒もモテるじゃろ?学部違うのに、こっちでもお前の名前が上がるぞ。」
    「それは…お前の人気に引っ張られているだけだ。」
    「そうか?俺と同じ顔だし人気ありそうなのに。お前は…彼女いらんのか?」

    「俺に告白するような女はおらん。それに…」
    「それに?」
    「すまん、なんでもない。」

    口を滑らしたと焦るが、隠し事に気付いた可楽が問いただす。

    「言えよ。俺らの仲じゃろ。」
    「楽しい気分のまま帰りたいだろう…」
    「お小言じゃなければ大体楽しい。」

    こうなると可楽も引かない。お互いの性格はよくわかっている。
    後ろを見て弟たちが確実に寝てることを確認する積怒。大きなため息のあと、サラッと一息に言った。

    「俺は男が好きだ。女には興味が湧かん。」

    一瞬の静寂の後、可楽はすぐに反応した。
    「そうか。まぁ、そこは個人の自由じゃ。俺はなんとも思わん。」
    「…心配するな、大学内でそう言う関係の人を作ることはない。お前たちに迷惑はかからんようにする。」
    「かれ?かの…?えーと、良い人がもういるのか?学外に。」
    「いや…まだ友人だが…」
    「…そうか。」

    気にしないと言えど若干ショックを受けたような可楽。顔は見れないが声の上擦り方で読み取れた。まだ長い帰路をどんな会話をして帰ったのか積怒には記憶がない。お互いの心にモヤをかけて終わった1日だった。

    夏が過ぎキャンパス内が一気にカップルだらけになった。可楽がフリーのままだと知ると、安心したような声と、早まるんじゃなかった!と言うなんとも酷い声が聞こえた。
    「俺は大学内では作らん!でも遊びには行くから呼んでくれ!」
    と宣言する可楽。それは助かると笑う友人たち。
    積怒くんは?と言う声には、あいつも同じじゃ〜と答えておいた。
    双子はそこも似るのかよ。と言うツッコミに、俺らはなんでも全部一緒じゃ。と答えた。


    積怒の方はあのカムアウトの後、可楽の動向が気になって仕方がなかった。学友にバラすようなやつとは思っていないが、はっきり口止めもしていない。休みが明けて大学内で噂などされていたら、と気が気でなかった。不安な気持ちを忘れたくて、可楽への思いを断ち切るために始めた、マッチングサイトに入り浸った。
    積怒は大学に入ってから可楽の交友関係の様子をみて、やはり自分には望みがないと確信した。それなら、とヤケクソで始めた事だったが、気のあいそうな人が見つかって頻繁なやり取りをするようになった。早く会いたかったが、休み中は学友も街に多く繰り出しているから会うのは控えた。

    休みが明けて初めての逢瀬の日、事前に可楽に言えなくて、当日の夕方に適当に勉強して残ると嘘をついた。
    夕飯がいらない、弟たちの世話を頼む。と可楽に連絡すると、なんの疑いもなく承諾の返信がすぐにきた。
    チリっと痛む心を抑えて、いざデートへ。

    短期間だが、メールやテレビ通話でたくさんやりとりをしていたおかげで、初めて会った気はしない。3個年上の大学4年生。ちゃんと学生証も見せてくれたし、事前に聞いてた通り、近隣の大学だ。人と顔を合わせるとつい本音が言えなかった積怒だが、メールの中ではあれこれあけすけに話せていたので、向こうもよく知っていてくれて とても気が楽だった。
    ああ、気心知れた特定の相手と遊ぶのは本当に楽しい。積怒の心がほぐれて行く。

    ちょっと大人なダイニングバーで食事をした。普通のお店だから、友達に見られても大丈夫。と気遣いもある。双子の弟にはカムアウトしたことを伝えると、勇気がいったよね。頑張ったね。と優しい言葉を掛けてくれたし、積怒が20歳に達していないので、お酒もタバコも君の前ではやらない。と、誠実な対応をしてくれた。

    また会いたい、遊びたい、いろいろ教えて欲しい、そう思って、お別れの駅で積怒から告白した。

    ありがとう。嬉しいよ。僕もまた会いたい。今日は食事だけだったから、明るい時間に遊びに行ったり、もっと僕のこと知って欲しい。こんな僕でもいいよってまだ言ってくれるなら、ぜひお願いしたいな。僕はもうすぐ社会人になるし、積怒くんはまだ10代だ。成人してるとはいえ、ちょっとまだ色々と危ないからね。

    といろんなことをちゃんと考えてる人だった。
    完全に振られたわけじゃないが自分の思慮の浅さが恥ずかしかったのと、やはり断られたことが思いの外ショックで、ふらふらと家に帰った。

    帰宅すると可楽だけが起きていて、勉強してたと言う嘘もすぐに見抜かれた。それでも何かを察して、詳しくは聞かずに慰めてくれた。
    振られたことのないやつの言葉など…と思いつつも背中を撫でる手に甘えてしまった。

    しかし翌朝、彼から電話が。

    「ごめん、まだ家だよね?弟くんには話をしてるって聞いたからこの時間でも電話いいかなって。」
    さらに下にも弟達がいることは伝えてなかったが、2人とも部活でいなかったのでそのまま話を聞いた。
    「なんでしょうか…」
    やはりきっぱりと振られるのだろうか、と早まる心臓。でも電話口の口調は柔らかく、照れたように話し続ける。
    昨日はありがとう楽しかった。と、お礼から始まり、君の言葉がとっても嬉しくて実は寝てれないんだ。と照れ笑い。

    まさか、あんなに冷静に考えて言葉を返してた彼が?
    恥ずかしくなったのか、こちらの返答は求めず一気に喋り出す。

    「嫌いになったわけでは、本当にないから。僕も積怒くんを諦めたくないし、また会おうね。来週、どう?忙しいかな。こちらはいくらでも時間に都合つけれるから、忙しい社会人になるまでに出来るだけ会いたい。帰りに下を向いて歩く君が心配だった。理解のある弟くんもいるし、引き留めて声をかけたら言い訳がましいと思って呼び止めれなかったけど、やっぱり慰める役も自分でありたいと思っちゃったよ。わ、朝からたくさん話してごめん。またメールするね。学校、気をつけていってらっしゃい。」

    下手な相槌しか打てず、ほぼ相手の1人語りだったが、一言一言に愛を感じて電話の前と後では気分が180度違っていた。

    リビングにいた可楽が振り向く。なんだか寂しそうで、ホッとした顔している。

    「昨日のお相手か?」
    「…ああ。」
    「家事なんて気にしなくていいから、遊べる時に遊んでこればいい。」
    「ありがとう…でもまだ付き合ってるわけじゃ…」
    「わかっとる。まあ、その時はちゃんと紹介しろよ。」
    「恥ずかしいわ!」
    「あー、俺も作ろうかな〜彼女。」

    前はチクリと胸にきた言葉だったが、今は彼のことでいっぱいで、もう可楽の言葉に傷つくことはなかった。


    それから二週間に一回は土日に遊びに出かけた。平日はバイトも初めてお金も貯めた。
    進展はさほどなく、彼の宣言通りずっと健全で、家に行くこともなかった。
    人気のないところでハグをしたり、手を繋ぐ程度だったが、楽しい日々だった。

    冬休みのある日、外に遊びに行く予定が強めの降雪で断念された。
    玄関で電話する二人。
    「僕が車で迎えに行くから、家に来る?可楽くんにも挨拶させてよ。」
    と。もちろん嫌とは言えず、可楽に急いで伝えた。急な来客に強張る可楽だったが、雪かきを担ってくれた。積怒は飛び出しそうな心臓を抑えて玄関掃除をして彼を待つ。

    30分後、 玄関で弟たちに挨拶する彼がいた。お土産まで買ってきて、大人な対応を見てまた惚れ直した。 下の弟たちの存在と双子の似具合に驚いていた。お土産をもらい上機嫌な2人がいなくなってから、彼が小声で可楽に伝えた。
    「積怒くんと、正式にお付き合いさせてください。」
    横で聞いていた積怒は心臓が止まるかと思った。
    はは、外堀埋めてごめんね。でも後悔はさせないからと柔らかくはにかむ彼。
    可楽は何かを諦めたような顔で、頑固者ですが兄をよろしく、と残してリビングへ戻って行った。

    ふわふわの気分のまま家へ。彼の家は殺風景ながらもそこかしこに同じモチーフの置物があり、独特な雰囲気だった。今までの持ち物にはない物だ。
    好きなキャラクターなのかと聞いたら、ハッとして全て回収して片付けてしまった。
    「ごめん、前のひとの…」
    「あ…はい、別に俺は、気にしないです、」
    「泣きそうな顔してる。ごめん。ついさっき後悔させないとか言ってたのに。」
    本気で謝る彼。
    「じゃあ、許しますから、キス…してください。」
    積怒は初めてのオネダリをしてみた。
    「もう…先に言われちゃった。」
    「俺、ずっと我慢してましたからっ…」
    軽いキスを頬に、額に落とされる。
    「こんなんじゃなくて…」
    「…はぁ、君が誘ったんだよ。」

    唇が合わさり、心臓が高鳴る。ちょっとタバコの香り。息継ぎで口を開いたところに、こちらから舌を出した。でも絡め方などはわからない。
    ビックリしたように一瞬固まった彼だったが、すぐに頭を撫でて舌を絡めてくれた。
    気持ちがいい、昂る。無心で舌を追いかけた。

    「我慢できなくなっちゃうから…ここまでね。」
    糸を引く唇をなぞられ、続きは止められた。
    気分を変えるために勉強の話をしたり、彼の就職予定の会社について調べたり…していたが、すぐに会話が止まっては、目が合い照れてしまうふたり。
    早めにご飯食べよう、昼ご飯は簡単なものなら作るよと立ち上がる彼に、家ではいつも作ってるからやらせて、と志願した。

    付き合った初日に?おうちデート一回目でご飯作ってくれるの?嬉しすぎる〜とクッションを抱く彼に良い意味で心が締め付けられた。

    でも僕も手伝うね、と結局2人で作り、美味しい、次はあれを作ろう、と至福の時間を過ごした。
    食欲が満たされた後は、雪が落ち着くまで映画でも見ようか、とブランケットにくるまりながら、彼のバックハグで映画鑑賞。
    恋人と密着して観る映画なんて頭に入ってくるはずがなかった。変な雰囲気にならないように、とアクションものにしたらしいが、彼の中心部が主張してきたのに気付き、たまらずキスをねだった。
    照れたように、今 映画いいところだよ。と一度はいなされたが積怒から口を寄せたら応えてくれた。

    見終わる頃には雪も落ち着いていた。
    帰ろうか。送って行くねと、上着を差し出す彼。ちょっと寂しかったが、付き合った初日からこれ以上がっつくのは…諦めた積怒だった。

    車に乗ってあまり覚えていない映画の感想を言い合う。積怒がふと気付いた。彼が一日中タバコを、我慢していたと。
    「これからは一緒にいる時も吸っていいですよ。」
    「ありがとう、でも今日決めた。禁煙するよ…長生きしたいし。」

    車をおりる前、彼からお願い事をされた。
    「今日はありがとう。僕からもひとついい?名前、呼び捨てがいいな。丁寧語もやめよ。僕もそうする。積怒ともっと近づきたいからさ。」
    名残惜しかったけど、軽いキスでお別れした。

    ドキドキしたまま家に入ると可楽が待っていた。
    「おかえり、早かったな。帰らんかと思うたわ。」
    「っ…恥ずかしいことを言うな。」
    「…あの人タバコ吸うのか。」
    「今日は吸ってないし、俺の前では吸わぬが…匂うか?」
    「…シャワー浴びろ。」
    「あ、あぁ、すまんな。」
    彼を否定されたみたいで少し悲しかった。

    残りの冬休みも積怒はほとんど彼といた。彼が就職したら冬休みなんかないから今のうちに。泊まりはもちろんないし、相変わらずディープキスまでの進展だったが、彼もその先の欲がある事は隠さなくなった。大切だから好きだから我慢してる、と言われ余計にその日が待ち遠しかった。
    ただ、家事の負担が増えたからか、可楽が不機嫌になってしまったのは申し訳なかったが。


    休みが明けてからは卒業論文と試験に忙しい彼とはあまり会えなくなり、たまに家で彼の作業を応援しつつ映画を見たり、昼ごはんを振る舞うおうちデートばかりだった。作ったご飯を美味しそうに食べる彼がとても愛おしかった。

    大学生の春休みは長い。休みが明けたら念願の二十歳もすぐそこだ。お酒も飲めるしその先にも進みたい。積怒はそちらの方も色々勉強していた。少しのフライングくらい許してくれないだろうか。淡い期待も抱いていた。

    でも後期の試験が終わり、春休みの予定を尋ねるメッセージに、確認中と返信が来てから、彼とは一切連絡が取れなくなった。もちろん電話も出てくれない。

    冬はあんなに出かけていたのに、春はデートしないのか。
    と、連日部屋に引きこもっている積怒を見かねて可楽が部屋のドアを叩く。

    「卒業式もあるし、就職前で…忙しい、みたいで、」
    「…本当にお前は嘘をつくのが下手じゃな。」
    「っ…嘘かどうかはっ」
    認めたくなかった。可楽の前で告白をしてくれたくらいなのに。何かあったのかもしれない。もしかしたら病気や事故で…と
    いまだに受け入れられない様子の積怒に、ため息をついてドアを開けた。

    電気も暖房も付いてない。毛布にくるまりスマホをじっと見てる積怒。それぞれのスイッチを入れて隣に寝転ぶ可楽。
    「…忘れるしかないって。」

    いくら可楽でもこうなってしまった原因まではわからない。積怒に恋人ができてから、なるべく関わらないようにしていたので詳しくはわからないが、恋人関係が崩れるなんてほんの些細なことで起こるものだ。可楽の周りの学友達もこの時期まで続いてるカップルは数えるほどだった。
    ただそれを今の状態の積怒に行ったところで何にもならない。時間をかけて忘れるか、次の恋人を見つけるか、手っ取り早く誰かを代用にするしかないのだ。

    「忘れるって…どうやって…」
    一つ目は無理そうか、それなら

    「そのうちまた好きな人ができるじゃろ」
    「今、辛いのに…」

    まぁ、そうじゃな。あぁ、俺は弱みに漬け込む卑怯なやつだ。
    顔を覆う腕を引っぱり隣に転がす。脇腹に顔を埋めて泣く積怒。
    「可楽…っ」

    俺は一生、積怒から離れたりせんのになぁ。
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