爆発かなんかで記憶失って病院で目覚め、カレンダーとかスマホとかで2年分の記憶を失くしてると気づく。あの方には報告するけどその他には一切知らせない。見舞いにくるウォ見て2年経っても自分についてきてる事に少し感心する。怪我は大した事なかったので数日で退院して仕事に戻った。
1日ウォと行動するので本部的なとこで合流すると、ウォが「1日一緒なのにわざわざ待ち合わせるなんて久しぶりですね」と言うので『待ち合わせないって事は…家まで拾いに行ってたのか、俺が…?』と不思議に思いつつも「たまにはいいだろ」と誤魔化す。その日は仕事を終えて普通に帰り、翌日もウォと一緒だったので今度はウォの家まで車で向かう。
玄関でチャイムを鳴らして待つとウォが出てきて「珍しいですね、鍵忘れたんですかい?」と言い出すので『合鍵持ってるだと!?』と中々に驚く(ポケットにあったどこのか分からない鍵がここのだと気づく)。「ああ…」とクールにやり過ごすが内心『妙だな…』と思う。
そして仕事が終わりウォを家まで送り届けた所で「今日は上がって行きやすかい?」とウォがそわそわしながら訊いてくるので『習慣的に家に上がってたのか…確かに合鍵も持ってるが…この俺が?』ともやりながらも不審がられないように「ああ…」と答えて家に上がる。
ウォはすぐに風呂場に消えていき、客のはずがどうして放置されるのか分からないまま煙草吸って待つと、暫くしてウォが戻ってきて「兄貴も風呂使いやすかい?」と訊いてくるので流石に『???』となる。考える時間を稼ごうととりあえず「ああ…」と答えて風呂に入る。
シャンプーとかボディソープが二種類ずつあって片方が自分の愛用してるものだと気づき『普段からここでよく風呂に入ってるって事か…誰にも深入りしない俺が?』と自分で自分が分からなくなる。『風呂に入るって事はここで寝るって事か…一体2年の間に何が起こってるんだ』と答えの出ない疑問を抱きつつ風呂を出ると、ウォは居間におらず探すと寝室のベッドで待っていた。
入り口で突っ立っていると「兄貴…?」とウォに呼ばれ『これはどう考えてもセックスする流れだ…俺は普段からウォを抱いてるのか?一体何がどうしてそんな事になった』と2年分の記憶が恋しくなるが記憶喪失がバレる訳にはいかないので抱く事にする。感度抜群で全身開発されているウォに『これは全て俺が仕込んだのか…俺が…そうか…』と満更でもないし「兄貴♡兄貴♡」に大変興奮したのでうっかり抱き潰してしまう。
それから毎日のようにウォを抱くようになる。そしてウォにも気づかれる事なく一週間ほどで記憶が戻り、表面的には何事もなく記憶喪失は通りすぎていった。
事件起こらずおしまい