Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    86mayuri

    @86mayuri

    修帝。小説中心。稀に絵。
    フォロワー限定な物は短文のお遊びとかメモ感覚で使ったり原作から遠く離れるただのネタなのであんまり幅広く曝していないだけです。
    長編小説もここには一部の短文しか載せないので全文はpixivにまとめています。出来に拘らず思いつくままネタ中心に遊びで載せています。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 25

    86mayuri

    ☆quiet follow

    修帝。BL診断お題【犬×人間】で修帝を書く。で始まった話。
    ある日、自分の愛犬が人の姿に…というありがちなネタで修帝。
    訳あって犬のふりをして帝釈天の傍にいる阿修羅という設定。
    劇的な展開やラストも考えてなく気まぐれにお遊びメモ。なのでフォロワー様限定の設定になってます。極力描写カットで短文に。
    原作からかけ離れているため何でも許せる方向け。
    前にTwitterに載せたSSとその続き。1と2。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    86mayuri

    DONE体育教師の阿修羅×保健室の先生の帝釈天というテーマをお借りして書いた話の続き。現パロ。年の瀬デートネタ(付き合ってはいない)。高校の時の回想シーンなども。会話多め簡易文。
    今回は帝釈天視点寄り。回想シーンでモブ部員等が出て多少おふざけがあります。
    3 体育教師×養護教諭 修帝.




     皆、巨大な川の流れの一部となったように一定速度でゆっくりと、前へ前へと進んでいた。

    「またしてもお前を人混みの中に連れてきてしまった」
    「阿修羅は心配性だな。私は大丈夫だと言っただろう。それに言い出したのは貴方だが、私が行きたいと返したんだ」

     等間隔に並ぶ石灯篭はやっと六つ目をこえたというところ。つまり先ほどからあまり進んでいない。
     手持ち無沙汰な渋滞状況に痺れを切らしたわけではなかったが、隣の男を見上げて声を上げる。

    「ところで貴方はこの前、踏み切るタイミングと引けた腰に関して言及していたが。まず跳躍練習の前に助走の段階で流動的ではない生徒が多い気がする。貴方は初めから自然に身についていたと言っていたが彼らはほぼ初心者だ。その後の自然な流れを作るためには徐々に加速する動きを身につけるための基本のトレーニングをもっと増やして……」
    8576

    recommended works

    kumo72783924

    PROGRESS魁のパート。ビール飲んでる。
    流心〜ドイツ編〜魁1
     十一月のドイツは想像以上に寒く、訝しがりながら持ってきたダウンが大活躍だった。見るもの全てが痛いほど新鮮に映る中、隣で穏やかに微笑む恋人が旅の緊張を解してくれる。距離も時差も超えて、こうして二人並んで歩くだけでも、思い切ってここまで来て良かったと思うには十分だった。
     ターミナル駅からほど近いその店は、入口の様子からは想像出来ないほどに中は広く、何人もの客が酒とおしゃべりに興じていた。柱や梁は艶のあるダークブラウンで、木製のテーブルや椅子が落ち着いた雰囲気を醸し出している。ぐるりと店内を見渡したときに目を引くのは、なんと言っても大きなビール樽だろう。その樽から直接ビールが注がれたグラスをびっしりと乗せて、店員がお盆を手に店内を動き回っている。その様子に目を奪われていると、店員の一人から“ハロー”と声をかけられた。こちらもひとまず“ハロー”と返すと、何か質問を投げかけられたようだったが、生憎俺は返す言葉を持ち合わせていない。助けを求める間もなく楓吾が最初の注文を済ませ、席に着くなりビールが二つ運ばれてくると、ドイツに来て初めての食事が始まろうとしていた。ふと向かいに目をやれば、赤銅色に染まるグラスの向こうで楓吾が再び店員と何やら話している。ガヤガヤと騒がしい店内で異国の言葉を話す恋人は、まるで別人のようだ。ひょっとして、話す言語によって人格も多少は変わるのだろうか。俺の知らない楓吾の一面があるのだろうか……そんなことを考えながら二人のやり取りをぼんやり眺めていると、楓吾がこちらに向き直って言った。
    3238