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    mbyu6182

    @mbyu6182 私はめんだこ。人見知り過ぎて交流もリスインも頼めない童顔アラサー殺すぞ吾/何でもありの雑食/腐・夢・18↑・G/地雷の多い方と未成年は踵を返すがよろし/落書きや文章等々/FRB,RT,リプご自由に/無言失敬。
    表:@mbyu618
    D:@mendako_disney

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    mbyu6182

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    ある夜の、ミヤジと主の会話

    ##悪魔執事はダウナー系アラサー主と共依存する

    御仕事 主の帰りは遅い。日付変更付近に、屋敷に帰ってはスープの様な軽い夜食を摂る。酒瓶を持って屋敷を徘徊し、出会った執事と杯を酌み交す。赤ワインは重過ぎて苦手らしい。
    「さすがミヤジ、私の徘徊時間を把握してるねー」
    見張り台でスパークリングワインを豪快に飲み干した主は、夜風を気持ち良さそうに浴びていた。
    「主様が仰って下さった予定はちゃんと把握済だよ…無論、連絡が無いときは心配にはなるけどね」
    「まぁね、予定は未定だよね」
    構文だよ、と、主は笑う。
    「ところでさ、ミヤジは子供の相手、疲れない?」
    「疲れる事はあるが…やり甲斐を感じる事の方が多いかな」
    「やり甲斐ね…私、その言葉は苦手だわ」
    主の仕事は、子どもたちに勉強を教える事だと云う。勉強が苦手な子にはフォローを、出来る子にはレベルアップをさせるそうだ。
    「本当、子供って嫌いだな…言語が通じないし理論も無いし矛盾だらけなんだもん」
    そう言う割に、主は、休日も館で子供たちのために教材を手書きしている。
    「でも、子供の成長や笑顔って、やり甲斐だよね…」
    「やはり、主様は優しいね」
    「私は優しくないって。」
    ミヤジは穏やかに主を見つめる。そんな二人を、綺麗な三日月が照らしていた。



    END 2023.09.18
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