君に捧げる我が身の欠片「ワンワンってさ~」
「ん?」(水を飲む)
「フェラすんの慣れてんの?」
「ゴブッ」 (噴出)
「うわっ汚なっ」
「ゲホッ! っ……んで、そんなこと……」
「だってさ~毎回フェラしてくんじゃん。他人のちんこだよ? 口に入れるとかオレは想像もしてなかったわ」
「それは……お前の勃ちが悪いから……」
「勃たせるだけなら手でもいーじゃん。てか、つっこむのはワンワンなんだからオレの勃ち具合とか関係なくね?」
「関係なくはないと思うが……」
「あと毎回なげーのよ時間が。ちんこふやけんじゃねーかってくらいだし、今日なんてオレが出すまで離さなかったし……フェラすんの好きなの?」
「……別に行為そのものが好きな訳じゃない」
「んじゃ何?」
「い、言う必要ないだろ…」
「え~? 人の性活管理しといてそれ~? ワンワンとセックスする限り、オレは他の奴に触れることすらできねーんですけど? しかもオレ、尻はワンワンがハジメテだったんだけどな~? オレはワンワンにこんだけ譲歩してんのに、ワンワンはオレに隠し事するわけ? それってフェアーじゃなくね?」
「うぐっ……」
「(チョロ……)」
「…………………順番に答える……」
「おぉ」
「まず……慣れてはいない。そもそも男とセックスするのだってお前が初めてだ……それは知ってるだろ」
「うん」
「次に…好きかどうか…と言うのは……わ、悪くはないと思っている………だが、それは行為そのものじゃなくて…………………」
「そうじゃないなら何が好きなん?」
「………お前の、反応」
「は?」
「…自覚があるかどうかは知らないが……お前、咥えた瞬間に少し強張った顔をするんだ。それだけでも普段は見られない表情だし……それがどんどんほどけていくのを見るのが……良いと…思う……」
「……………………………」
「あとは………罪滅ぼしだな」
「…つみほろぼし?」
「さっき自分でも言っていただろう。我(オレ)がいる限り他の奴に触れられないと。だから、これから先もずっとお前のココは“正しく”使われない。ならばせめて、慰める手段は多い方が良いだろうと……」
「……………………………」
「………………何とか言ったらどうだ」
「いや……渋ってたわりにめっちゃ語るじゃん」
「お…お前が聞いたんだろ!」
「てか、フェラすんのはオレが初めてってこと?」
「……あぁ」
「ふーん……」
「な、なんだ…」
「いや? ワンワンがオレの尻のハジメテなら、オレはワンワンの口のハジメテなんだなーと思って」
「!!!!!!!!」
「アッハハ! 変な顔!」
「………ならこれでフェアーだな」
「どーかな? さっきのワンワンの口振りだとオレはこの先しばらくは誰かを抱くことはねーんだろ? 男としての尊厳は奪われっぱなしってことじゃん」
「…………それは同意の上だろ」
「当初はそこまで想定してなかったぜ? しかも『誰にも触らせるな~』ってやつは有無を言わさず宣言されたみてーなもんだし? まさかあの王 劉仁が束縛野郎だったなんてな~」
「そく…っ!? …………………嫌なら、逃げれば良いだろ……」
「アッハ! 『逃げるな』って顔に書いてあるぜ。つーかオレは『ワンワンとセックスする限り』っつったのに、お前は『自分がいる限り』って言い直してんのヤバくね? 譲歩する気0じゃん。どんだけオレのこと好きなんだよ、かわいそー」
「……好きではないし、可哀想でもない」
「じゃ、なに?」
「因为我爱你(愛しているんだ)」
「アッハ! そこ即答すんのかよ! 余計かわいそーだわ!」
***
そのうち霊霊のおくち処女も奪われるし、時間をかけて色々開発もされるだろうから身体的には全然フェアーではないです。でも精神的には霊霊の方が優位なので(※劉仁の惚れた弱み)、長い目でみると対等な2人。そんな関係がスッキ
受けフェ…はもちろんですが、攻めフェ…も大好きです。『攻めが受けの初めてを奪うなら、受けも攻めの初めてを奪ってもええじゃろがい!』と考えるタイプなので、そんなとき攻めフェ…は最高のネタだと思うんですよね!!!!(クソデカボイス)
普段なら相手の過去やら何やらを全く気にしない霊霊が、劉仁の過去の経験にわずかにでも関心を向けていると言う点は特筆すべき箇所です。ここテストに出ます。