ibkのケツ装備の話(謎時空)「あの、普段からすごい興味があってめちゃくちゃ見てるとかそういうことじゃないのでけっして誤解しないで欲しいんですけど」
「何九ちゃんなんかやらかしたの始末書の書き方教えたげよか俺得意よ」
「いや別にそういうことでもなくて。単純に気になったのでお聞きしたいだけなんですけどいいですか」
「それ誰に許可求めてる」
「志摩さんです」
「あー…そう。それ聞かないとかいう選択肢はある」
「ないです」
「ですよねー…まあはい、聞きましょうか。なに」
「伊吹さんについてなんですけど」
「んなんで俺の事について志摩ちゃんに許可とってるのなんで」
伊吹がわからん、という顔で手をワキワキ動かしているのを視界の端に捉えながら、九重は続ける。
「伊吹さんの下着、派手すぎません」
言われて伊吹の尻を見れば茶色のボクサーパンツの端の方にキャラクターが小さく印刷されていた。
「やだぁ。志摩ちゃんと九ちゃんのえっち」
「あ、やばい。今世紀最高の鳥肌を記録した。九ちゃんもうこの話おしまいにしていいかな」
「やだ。今日のパンツめっちゃ気合い入ってるからちゃんと見て。ホラ」
そう言いながら尻を左右に振りながら近づいてくる伊吹はやばいものを見るような目の九重の視線に気づいていないのか、気にしていないのか。
もう収拾がつかないなあ、と思った志摩はつっこむことを放棄した。
ちゃんと見てと騒ぐ伊吹の尻を見れば、先程見た全面ではなく裏面をこちらに向けられており。そこにはキャラクターの尻が大きく印刷されていた。即ち犬の尻である。
「お前ほんとにボディーワンコになったの残念だなあ404は解散かあ、犬と人じゃ任務できないもんなあ」
「犬じゃねーーーしでもめちゃくちゃかわいくない俺これ一目惚れしちゃったの。俺のかわいさが留まるところを知らない感じじゃない伊吹ウェーブ来ちゃう感じじゃない乗るしかないでしょこのビッグウェーブ」
「来てねえよそんな波乗るな乗るな」
「あの話戻していいですか」
大きな溜息をついて間に入ってきた九重を見ながら、いやそもそも君がこの話持ち込まなきゃこんなことになってないんだよなあなどと思う志摩である。
「これもそうですけど、なんか伊吹さんの下着派手っていうか変っていうか…この間とかおしりのとこにしゅびりょく+1とか書いてあって」
「あ〜あれもお気に入りなの。よくない守備力上がるパンツ。いぶき の しゅびりょくが 1 あがった みたいな」
「パンツ如きで守備力上がるわけがないだろ何から守るんだよ。モラルか」
「しゅびりょくの話はもうどうでもいいんですけど、なんか変なのばっかり履いてきてるから気になっちゃうんですよ。まともなの持ってないんですか」
「全部いいでしょーが伊吹セレクトよみんなにも見習って欲しいんだけど見えないところのオシャレまで頑張っちゃうこのオシャレ番長伊吹を」
「いつからお前はオシャレ番長になったの」
そうわちゃわちゃと話していれば後ろから頭をペシと叩かれた。
振り返れば呆れた顔の陣馬が立っていた。
「お前らパンツパンツうるせえんだよガキか着替える時しか見えねえもんにグダグダ言うな全く…」
そう言って着替えに戻っていく陣場の尻にはデカデカとうどんがプリントされていた。