月が変わり、一年最後の師走がやって来た。
月初めこそ、政府より、出陣奨励である催事があったが、それが落ち着いてしまえば、年末と年越しに向けての準備が、一気に加速する。
所謂、大掃除である。
厨や、各部屋の掃除、倉庫にある備品の手入れなど、皆がそれぞれ手分けをして、事に当たる。
それは事務関係も同じこと。
例年は部屋に缶詰で、屍累々たる有様ではあったが、事務仕事を担える松井の加入や、作業補助として、政府所属刀達が手伝ってくれることもあり、今年は多少残業しようとも、徹夜で缶詰になることは無かった。
その分、例年なら手伝えない、他の買い出しや清掃、手伝いを頼んでいた、物品在庫の棚卸しなどに、手を回すことが出来た。
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