ドクターTETSU校則違反ミニスカセーラー部「毎度毎度、どっから用立ててくるんだこんなもん」
しかも還暦過ぎたジジイに着せるためときた。譲介は時々、その知性と努力をおかしなベクトルに発揮することがある。今回はセーラー服だ。
丈を詰めて腹が見えそうなセーラー服に、これまた短いプリーツスカート。どんな自由な校風の学校でも生徒指導の教員をキレさせること請け合いだ。素行の悪そうな服装に合わせたわけではないが、オレはお行儀悪く椅子を横に向けて座り、背もたれに片肘を載せた。譲介はオレに合わせるように、向かい合って床に座った。
「お前ェ、セーラー服に憧れも思い出も無ぇだろ」
こういうプレイはこういうものに何かしら良い印象を持っているやつがやるものだ。譲介が泉平高校に転入する前に通っていた学校の女子制服は、セーラーだったかブレザーだったか。もう忘れてしまった。当時のオレたちにとっては通過点にすぎなかったのだ。
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