カービィの思いつきには、いつも驚かされる。ピクニックの敷物を木に結んでトランポリンを作るなど、自分では絶対に思いつけないだろうな、とメタナイトは思った。
器用なバンダナワドルディが調整してくれたおかげで、トランポリンはとても高くまで跳ぶことができるものになった。
カービィとシャドーは大喜びで、落ちる度に歓声をあげては笑いあっている。
子供っぽいと馬鹿にしていた大王は、着地の時の角度で予想外の跳ね方をすることに気がついてから、あれやこれやと試すことに夢中になっている。彼はトランポリンに乗ってから、まだ一度も地に足をつけていない。
メタナイトも数回試してみたのだが、早々に下りてしまった。そこそこしか楽しめない自分よりも、遊ぶのが得意な友人達に譲った方が有意義だと思ったからだ。今は彼らを眺めながら、芝生の上でピクニックバスケットの見張りをしている。
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