あの時は本当にびっくりしたよ*擬人化
*kbは少女
*独自設定、捏造あり
*設定が変わる可能性あり
広い草原を越えたら、ワドルディの町はすぐそこだ。
エフィリンはワープスターに反射した陽光に目を細め、しっかりと前を向いた。
大陸の南側、海に近い木々の中に小さな町が見える。ビースト軍団から逃れるため、ワドルディ達が築いた安息の地、自分達の帰る場所だ。
最初こそワープスターの速さにおっかなびっくりだったエフィリンだが、今は体に当たる風を楽しむ余裕もできた。自分では飛べない高さから見る景色は綺麗だし、鋭い空気が服や髪の毛をはためかせてゆくのはとても気持ちがいい。ワンダリア探索による疲れも、一緒に吹き飛ばしてくれるようだ。
「やっと着いた~。早くおやつ食べて、お昼寝しよう~」
先頭に乗っているカービィが間延びした声を出した。彼女の視線は先に見える町、いや、カフェに向けられているようだ。エフィリンの隣ではバンダナワドルディが苦笑しつつも、そうだね、と頷いている。
町が見えたことで、二人の心には安堵の気持ちが満ち始めた。
彼女達の心情の変化を察し、エフィリン自身もほっと胸をなでおろした。
ワンダリアで戦ったビースト軍団の幹部、キャロラインは強敵だった。いつもならば、小回りの利くバンダナワドルディが敵を翻弄し、主力であるカービィがその隙に攻撃を加えるのだが、この戦法が通じなかったのだ。
キャロラインは素早い動きと高い跳躍力で縦横無尽に駆け巡り、逆に二人を翻弄した。近づいては切りつけ、こちらが攻撃できそうだと思った時には遠くに引いてナイフを投げて来る。
バンダナワドルディはキャロラインの足を止めることができず、レンジャーの能力で挑んだカービィは中々照準を合わせられなかった。
戦えず、応援することしかできないエフィリンにとっては、とてももどかしい展開だった。だがその一方で、キャロラインが鮮やかに攻撃を繰り出す様にはある種の関心すら覚えてしまった。
キャロラインは、自分がどのように見られているかを察知する能力が非常に高かった。その上で、どう動けばよいかを瞬時に決定し、行動した。まるで舞台の上の役者のような、繊細な解析力と大胆な表現力だった。
戦いに長けた者の思考はだいたいがそうであるのだが、戦闘中の思考は過去の経験、即時の判断、五感から得られた情報などが入り混じり、ものすごい速さで入れ替わる。思考内容の把握なんて到底できない情報の量と速度なのだが、キャロラインのそれは尋常ではなかった。情報の入れ替わりがとにかく速いのである。悟ったそばから光のような速さで流れていくので、戦いが始まった当初は呆然としてしまった。
その強烈さにどうしても慣れることができず眩暈を起こしかけたころ、ようやくカービィとバンダナワドルディは反撃の術を見つけ出した。
カービィが遠距離から牽制し、バンダナワドルディが攻めに転じることでキャロラインの動きを鈍らせたのだ。いつもと逆の役割だったが、二人の息はぴったりだった。
カービィはことあるごとに、バンダナワドルディは一番の大親友だと言っていた。それに対してバンダナワドルディは少し照れくさそうにしながら、カービィは自慢の親友だよと返していた。二人と出会ってから今まで、こんなやり取りが何度もあった。
そして、他人の心の在り様を悟れるエフィリンは、それらが口先だけではないことも実感していた。
二人の心は、優しくて温かい温度を保ちながら、常にぴったりと寄り添いあっている。ちょっとした言い合いをしている時でも、それは変わらない。互いに謙遜している訳でもなく、二人は親友で、特別で、大切なのだ。
だから、二人が目配せひとつを合図に役割を交代しても、驚きはしたが心配はしなかった。攻め手と補佐が変わった程度で、混乱するような二人ではない。
キャロラインの綿密な思考に対して、カービィとバンダナワドルディのそれはとても直感的でシンプルだった。バンダナワドルディがカービィに追いつけず少しだけ窮する場面はあったが、非常に安定した連携だった。
この二人の関係は、親友という言葉ただひとつで十分なのだ。キャロラインを撃退し、ハイタッチした二人を見て、エフィリンは改めてそう思った。
「ねえ、何だか町が変わってない?」
バンダナワドルディが少し身を乗り出した。
ワドルディの町は、帰る度に少しずつ変わっている。助け出したワドルディ達のための新しい家だったり、生活に必要な施設だったりと、規模の大小はあるが必ず新しい建物が建っている。
それなのに、バンダナワドルディがわざわざ注目したということは、かなり大きな変化があったのだろう。
エフィリンも、ワープスターから落ちないように気を付けながら、少しだけ体を外側に向けた。
金色の星がゆっくりと点滅している。もうすぐ着地するよ、という合図だ。
高度が落ち、真新しい建造物の全容がはっきりと目に入る。とたんに、カービィが嬉しそうな声をあげた。
「わあ、コロシアムだ!」
すごいねえ、とはしゃぐカービィの後ろで、エフィリンはぽかんと口を開けていた。目の前の風景が信じられず、瞬きを繰り返す。
コロシアム。見間違いではなく、本当にコロシアムが建っている。
レンガでできた、ドーナツ型の建物だ。すり鉢状の観客席に、真ん中には戦いの舞台が設けられている。お手本のように立派なコロシアムだ。それが、牧歌的なワドルディの町の中にどしんと鎮座している。
エフィリンは、大きな驚きとともに、若干混乱した。
ポップスターの建築様式なのか、ワドルディの町の建物はどれも丸みを帯びていて、カラフルで、全体的にかわいらしい雰囲気である。空から見ていると、おもちゃの町のような微笑ましい印象を受ける。
そんなかわいい町の中に、闘技場という厳めしい施設がある。エフィリンとしては、ちぐはぐな組み合わせに思えてしょうがなかった。
必要だったから建てたのだろうが、それはつまり、ワドルディ達は戦闘を娯楽として楽しみたいと思っていた、ということになる。
エフィリンは少なからぬ衝撃を受けた。
彼らが娯楽に強いこだわりがあるのは理解している。なにせ、町の復興に際して、真っ先に映画館を立ててしまったのだから。あの時も十分驚き、でもマイペースなワドルディ族らしいと感じたのだが、今回はあまりにも毛色が違い過ぎる。
エフィリンから見たワドルディ達は、おっとりのんびりしていて、でも妙にバイタリティは高くて、真面目で働き者で、戦うことが苦手で、意識は個別だがみんなでひとつの、のほほんとした一族だ。正直に言って、ハードな娯楽とは結びつかない。
バンダナワドルディは、どうなのだろう。冒険を通じて、すっかり親友となったワドルディの少年に目を向けた。
仲間達が作った最大級の建築物を前に、彼は深い溜息をついてうなだれていた。呆れに近い感情が前面に出ている。次いで、他にインフラ整備しなきゃいけないところ、あったよね? とかなりはっきりした思考が漏れてきた。飛びぬけてしっかり者の彼の中では、コロシアムの優先順位は低かったようだ。
だが、くみ取った気持ちの中には、なんだかんだで力試しが楽しみだ、という期待の気持ちも含まれている。
バンダナワドルディは、自分が知っているワドルディの中で唯一戦うことができるワドルディだ。彼が研鑽のためにコロシアムを歓迎するのは、わかる。カービィも喜んでいるので、二人に楽しんでもらうために造った施設でもあるのだろう。
が、それにしたって、やっぱり規模とか、楽しませる方向性とかが斜め上すぎやしないだろうか。
エフィリンは、目前に迫ったコロシアムをまじまじと見つめた。
ワープスターが気を利かせてくれたのだろう、コロシアムの上空をゆっくりと旋回するコースで広場へと向かっている。花を世話しているワドルディが、こちらを見上げて手を振ってくれた。
三人で手を振り返す。カービィのおかげで平和を取り戻した町は、穏やかに日常を続けている。
みんなとすっかり仲良くなって、世界の違いからくるいろいろな差異にも慣れた気でいたのだが、甘かったようだ。ポップスターのひと達と会ってから驚き続きなのだが、これから先もまだしばらくはそうなのだろう。
――それにしたって、コロシアムかあ……。
いささか複雑な心情のエフィリンを乗せて、ワープスターはふわりと町に降り立った。
三人が地面に降り立つと、ワープスターはみるみる縮んで小さくなった。光が弱まり、星は掌ほどの大きさとなってカービィの頭にくっついた。何も知らなければ、金属でできたただの髪飾りにしか見えない。
これも、もはや見慣れた光景である。
エフィリンがワープスターに話しかけるとチカチカ光って反応してくれるし、カービィは明確に話しかけている。意思があるのは間違いない。だが、エフィリンにはその内容を察することができなかった。ワープスターと意思の疎通ができるのはカービィだけだ。
現在エフィリンがわかっていることといえば、金色の星はどうやらただの入れ物で、実体はかたちのない、心だけの何かである、ということだけだ。いつかきちんとお話してみたいと思っているのだが、難しそうだ。
「おやつとお昼寝~! 二人とも早く!」
カービィは今にも駆け出しそうな勢いで足踏みしている。
「あれ、コロシアムは見に行かないの?」
「後にする。おやつの方が先だよ!」
食い気味に返答した彼女は、尋ねたエフィリンの腕を引いて歩き始めてしまった。
新しい施設ができたとて、結局カービィにとっては食べること以上の楽しみはないらしい。彼女の頭の中は食べたいもので渋滞している。つられてお腹が減って来た。
「カフェは逃げないから、そんなにエフィリンを引っ張っちゃだめだよ」
「わかってるよ~」
苦笑しながら続くバンダナワドルディに言われて、カービィは渋々速度を落とした。
「ふふ、ボクもお腹空いたから、早く行こう!」
エフィリンは引かれた腕をしっかりカービィに絡ませた。
なにはともあれ、まずはゆっくりしよう。激しい戦いの後なのだから。
今日は何を食べようか、と三人で話し始めたその時。
ふいに大きな羽音がして、頭上が暗くなった。町のワドルディ達もエフィリン達も、動きを止めてその場に立ち止まる。居合わせた者全員がそろって空を見上げた。
大きな羽根の生えた者がこちらを見下ろしている。逆光で真っ黒いシルエットしかみえないが、蝙蝠のような羽を広げた男性のようだ。
ビースト軍団だろうか。エフィリンは身を固くした。あんな者がいるとは聞いたことがない。自分が知らぬうちに増えた団員かもしれない。
「あっ!」
「えっ……」
カービィとバンダナワドルディが同時に声をあげた。心のあり様がみるみるかわる。
これは、喜びだ。夜明けとともに花が一斉に開花するかのごとく、明るい気持ちに覆われていく。
どうして?
影は瞬く間に空を舞い、コロシアムの縁に降り立った。しっかりと見えた姿は、やはり男のひとだった。青い髪を三つ編みにして、騎士のような軽鎧を着ている。そして何よりも印象的なのは、目元を覆う仮面だった。彼は口だけで挑発的に笑うと、ひらりとコロシアムの内側へと消えてしまった。
いったい、なんだったのか。
「待って、メタナイト!」
唖然とするエフィリンの腕をほどいて、カービィが走り出した。転がる玉のように広場を抜けて、石の階段を駆け上がる。
「カービィ!? ねえ、今の誰なの? 何が起こってるの?」
エフィリンは助けを求めるようにバンダナワドルディの袖を引いた。今日はいったい何度驚けばいいのだろうか。
町のワドルディ達の様子は実に落ち着いたものだ。走り去るカービィを笑顔で見送り。当たり前のように日常生活に戻っている。
事情がわからないのは、自分だけであるらしい。
だが、あの男のひとも、ポップスターからの来訪者であることは間違いない。でなければ、カービィとバンダナワドルディがこんなに喜ぶはずがないのだから。
「あのコロシアム、メタナイト様の要望だな……。本当にもう、相変わらずなんだから。みんなもあっさり乗っちゃうなんて……」
バンダナワドルディは眉尻を下げた困り顔で、なのにとても嬉しそうに笑っている。彼はポップスターでの生活の中で、こんな経験を何度もしていたらしい。得も言われぬ懐かしさを、しっかりと噛みしめているようだ。
「エフィリン、僕らもコロシアムに行こう」
「う、うん」
少し速足のバンダナワドルディに、エフィリンもついて行く。
「今のひとはメタナイト様っていって、僕らの友達、なんだ」
実に遠慮がちで、気恥ずかしそうな言い方だ。カービィと友達だ、という時とはまるで違う。だが、そこには強い信頼感がある。敬う気持ちがあって、でも呆れてもいて、そしてなぜか、物足りなさもある。あとひとり、という単語が彼の思考の隅っこの方にちらついていた。唐突な出来事で、バンダナワドルディの感情は渦を巻いているが、再会できて嬉しい、無事で安心した、という気持ちがひしひしと伝わって来た。
あのひとは、カービィとバンダナワドルディの、特別なひとだ。
言外から伝わったもので、エフィリンはそう確信した。
「そっか、お友達なんだ。再会できて、本当によかったね」
「ありがとう、エフィリン」
エフィリンの妙にしみじみとした一言に、バンダナワドルディは柔らかい笑顔を返した。
石段を登りきると、カービィはすぐに見つかった。コロシアム前にできたテントで、蝶ネクタイをしたワドルディと話している。あそこが受付らしい。
受付が何か喋っているが、カービィは言い終わるのを待たずに前のめりにコロシアムの中に向かおうとしている。が、途中で二人に気がついたのか、つんのめりながら静止した。
「ワドルディ! 早く早く!」
カービィは大きく手をふってぴょんぴょん跳ねている。さっきまでおやつのことばかり考えていたカービィが、一分一秒でも惜しいという素振りでメタナイトという人に会いたがっている。
どんな人なのだろう。エフィリンはわくわくしながらコロシアムの入り口まで駆け寄った。
カービィの気持ちの高ぶりは尋常ではない。嬉しいと会いたいが、ソーダの泡のようにひっきりなしに浮かんでははじけている。大好きと特別の種類が、バンダナワドルディとはずいぶん違うようだ。
「メタナイトカップやってるんだって! ワドルディも早くエントリーして、メタナイトに会いに行こう!」
「メタナイトカップに、エントリーって……。いきなり試合をするってこと……? 久しぶりに会えたのに、最初が試合……?」
「そうだよ! メタナイト、元気だったかなあ?」
カービィは星型の光をたたえた瞳をいっそうきらきらさせている。あまりにも眩しい瞳でさも当たり前のようにしているので、エフィリンは驚いた自分の方が間違っているのではないかと一瞬思ってしまった。
長らく会えなかった親しい友人と再会したら、最初は握手をしたり、ハグをしたり、会えなかった間の出来事をお話して空白の時間を埋めたり、そういうことをするのではなかろうか。
戦いを通じて心の交流を図るというのもわからなくはないが、それは再会の喜びを分かち合った後なのではなかろうか。もしかして、ポップスター固有の習慣なのだろうか。
戸惑うエフィリンの肩に、バンダナワドルディがぽんと手を置いた。苦笑している。
「一応言っておくと、こういう手段でコミュニケーションをとろうとするのは、僕らの世界でもごく一部のひと達だけだからね」
「そ、そうなんだ……」
バンダナワドルディは、たまにものすごく察しがいい。エフィリンが、カービィやワドルディ達の文化に戸惑っていると、何も言っていないのに完璧に解説してくれることがあるのだ。彼も心や精神の有り様を悟れるのではないかと思うほどだ。
実際、他人の仕草や行動からそれに近いことをしているのだろう。もともとはデデデ大王なるひとに仕えて身の回りのお世話をしていたというから、人を見る目が相当養われているのだと思う。
「なんでもいいから、早く、早く! メタナイト待ってるよ!」
「僕はいいよ。次の機会にするから」
「でも」
カービィは受付とバンダナワドルディを見て逡巡している。
バンダナワドルディの、メタナイトという人に早く会いたいという気持ちは変わってはいない。しかし、カービィが先にメタナイトに会うべき、という毅然とした考えがあるようだ。
「本当にいいの?」
エフィリンは恐る恐るバンダナワドルディに尋ねた。大事な友達ならば、一刻も早く顔が見たいだろうに。
「いいんだ。ほら、カービィ」
バンダナワドルディとカービィの視線が交わった。
エフィリンには、何かがかちりとかみ合う音が聞こえた。察せないくらい深度の深いところにある、親友同士の心の何かが共鳴している。ただ、二人の間を行き来する温かい何かは、やり取りの外側にいるエフィリンにとっても、とても心地がいい温度をしていた。
「行ってくるね!」
カービィはあっさりと身を翻した。選手用の入場通路は薄暗く、小さい背中はすぐに見えなくなってしまった。
「メタナイト様とカービィは、いろんな意味で特別なんだ。きっとすごい試合になるよ」
自慢げに語るバンダナワドルディは、目を細めて通路の奥を見ている。カービィを見送っても、二人の心はやはりぴったり寄り添っているようだ。
「うん、特別だねえ」
ふわりとこぼれたエフィリンの言葉に、バンダナワドルディはきょとんとしている。
「なんでもないよ。さ、ボク達も見に行こう! すごい試合になるんでしょ」
コロシアムの周りはすいぶん賑やかになっていた。メタナイトカップ開催のアナウンスが流れ、ワドルディ達がどんどんコロシアムの中に入って行く。
「え……? あれ……、お客さんいれて試合するの!?」
「え、普通そうじゃないの? コロシアムなんだから、観戦するものなんじゃないの?」
バンダナワドルディの急な慌て様に、エフィリンは逆に驚いてしまった。
「いや、まあ、普通はそうなんだけど……。メタナイト様、顔はいいのかな……。ある程度は知られてはいるけど、でも……うーん」
「かお……?」
遠目から一瞬見ただけだが、メタナイトというひとは目元を隠していた。隠しているからには、観られたくない理由があるのはわかるが、それと何の関係があるのだろう。
「……見ればわかるよ。ちょっと驚くと思うけど」
「うん……?」
行こ、とバンダナワドルディは歩いて行く。面倒見がいいはずの彼から、呆れ果てて全てを諦めたオーラが滲み出ている。
「メタナイト様、カービィと戦えるからって、浮かれすぎて何も考えてないな……」
周囲に人が増えると、聞こえて来る心の声も多くなる。そのため、バンダナワドルディのひとり言として呟かれた言葉の真意はわからなかった。
だが、少なからぬ時間、一緒に冒険をした身としては、これがよっぽどの事態であることは理解した。お腹を空かせたカービィが駄々をこねても、根気よく宥めた続けた彼が匙を投げるほどなのだから。
カービィとメタナイトの試合で、いったい何が起こるのだろうか。
ポップスターのひと達には、振り回されてばかりである。しかし、一緒にいて頼もしいし、友達がたくさん増えるのは楽しい。
いつか、カービィとバンダナワドルディのような温かい関係に自分も入れてもらえるだろうか。その瞬間は、きっととても幸せな心地がするに違いない。
エフィリンは穏やかな気持ちで観客席に向かうのだった。