昼下がりの告白ある日の昼下がり。エレナとシドーは、ルルに誘われ、お茶会を楽しんでいた。
机の上には美味しそうな紅茶とお茶菓子が並んでいる。料理のような得体の知れぬ何かをルルによって出されるのを見越したエレナが予め持ち込んだものだ。
三人は、お茶を楽しみながら他愛もない雑談に花を咲かせていた。
そして、ルルがふと口を開いた。
「ところで、あなたたちまだ付き合ってないの?」
和やかな空気が一瞬静まり返った。少し照れ臭そうにうつむくエレナの傍らで、シドーが素朴な疑問を投げかける。
「付き合う……ってなんだ?」
「うーん、特別に親しくなった二人が恋人になる、ってことかな」
「コイビト?それって相棒よりも強いのか?」
「ある意味ではそうかもね」
1106