Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    せしる

    @whiteblue_ks

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 12

    せしる

    ☆quiet follow

    夕方つぶやいた誘い受け新ちゃんなK新のお話。書いててこれから!という時に力尽きました。でもここまでは書いたから……供養、です。

    夜空を白い鳥が飛んでいる。今宵のショーも華麗に終えた白い鳥が向かう先はとあるビルの屋上。そこに迷いもなく物音を立てずに降り立てば
    「今夜はなんであんな茶番に付き合ったんだ」
    と、とても不機嫌そうな声が背中へと届いた。
    その声だけで姿を見ずとも高揚感が増していく。
    「ん?一応売られたケンカは買わないとな」
    飄々とした風に言い返せば小さな舌打ちが耳に届く。どうやら今日のショーはお気に召さなかったらしい。
    「ったく……。あんなの『怪盗キッド』を使ったただの宣伝だろうが」
    「まぁね。ジュエリーデーに怪盗キッド、なんて安直すぎるしそれもわかってたけど」
    「わかってたならなんで……っ!」
    くるっと踵を返し正面から鋭い視線を飛ばす自分にとって唯一無二の名探偵。
    その宝石も霞むほどの蒼い瞳に魅入られてゆっくりゆっくり距離を詰めていくキッド。
    「確かに名探偵にとっちゃ茶番だったかもしんねぇけど俺の美学は貫いたし何よりこうすりゃ絶対名探偵は俺の前に姿を現すってわかっててみすみす逃す手はないだろ?」
    ニヤリと微笑みながらその顎に指をかけ少し上向かせ唇を寄せれば言葉よりも正直な身体はそれをされるがままに受け止めた。
    触れ合ってしまえば貪欲に求めたくなるのが人の性。
    されるがままなのをこれ幸いとばかりにキッドは新一の唇を心ゆくまで貪り続け
    その身体から力が抜けたところをしっかりと抱きとめて唇を離せば名残惜し気に銀の糸が繋がりぷつりと切れた。
    荒く息をつきながらも欲に濡れた瞳でキッドを見つめた新一が
    「なぁ。これで終わりか?まさかここでやめるわけじゃねぇよな?」
    と妖艶に微笑み、キッドの頬を指先でさらりと撫でてからそのままおろしていくときっちりと締められているネクタイの結び目に指をかけて緩めその先を強請る仕草を見せる。
    「オイオイ。誘い慣れてんの気に入らねぇんだけど」
    「ばぁろ。オメー限定だ」
    「だったら期待に応えねぇとな。場所、変えるか?」
    「時間がもったいねぇし……もうこんなにしてるオメーが、んな悠長なこと言ってられんのか?」
    新一がキッドが反応し始めているソコをぐりぐりと膝で刺激する。
    「煽ってくれんじゃねーの。その責任、きっちりとってもらうからな名探偵」
    「あぁ、しっかりきっちり受け止めてやるさ。だから早く……」
    最後まで言葉を繋がずキスを仕掛けることで先を促す新一をキッドはしっかりと抱きしめなおしながらキスの主導権を奪い返していった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator