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    せしる

    @whiteblue_ks

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    せしる

    DONE祝・邂逅記念日!そしてギブトリ2の開催っ!!
    このめでたき日にUPしようと目論んでおりました(*^^*)
    日付が4月1日に変わって30分ほど。
    快斗は杯戸シティホテルの屋上でもう何年も想い続けている人を待っている。
    昨年やっと自分の戦いにピリオドを打ち、ずっと心に住んでいる違う戦いに立ち向かっていた彼も
    その戦いに終止符を打ち自身の姿を取り戻したところまでは調べ上げた。
    けれど……宝石も霞むほどの綺麗な瞳を持った彼の足取りはその後まったくつかめなくなった。
    怪盗キッドとして警察を翻弄するほどのIQを持った黒羽快斗でさえも。
    意図的にその存在を隠そうとしているとしか思えない、日本警察の救世主とまで言われた工藤新一を
    まだ白い衣装を着ていた時から4月1日にココでなら逢えるのではないか?と快斗は待っているのだ。

    「ったく……いい加減こんなことやめなきゃな」
    キッドとコナンとして出逢ったこの時、この場所でぽつりとつぶやいた快斗の声は強い風にあおられ闇に溶けていく。
    もちろん約束があるわけではない。きっと自分だけがこの日を『特別』だと感じているのだということもわかっているのだが
    もしかしたらあの名探偵も心のどこかではきっと……などと考えてしまっている。
    でも毎年『今年こそ』とココに立ち続けて何年が 3601

    せしる

    MOURNINGなんか勢いだけで書き始めたにょた新ちゃん冒頭部分。
    ウチのにょた新ちゃんは新と書いて『さら』ちゃんと読ませようかな?とかどうでもいい設定だけは考えたりしたのです。
    しかも何だかシリアスちっくに始まりましたけれど……望んでいるのはバカップル!なわけでおかしいなぁ?
    てか、もしかしてにょた新ちゃんである理由がない?
    とあるビルの屋上。綺麗な月が夜空に浮かぶ景色がとても美しい。
    そこにたたずむ一つの影。その影は月に手を翳し
    「また、ハズレ……か」
    そうつぶやき腕を下げて肩を落とすとふーっと大きくため息を落としぼんやりと眼下に広がる街の灯りを眺めた。
    もうこの場所には用はない。だからすぐにこの場を離れればいいのにまるでそこに縫い止められたかのように動かなくなった足。
    少しだけ困ったような表情を浮かべながら別に急ぐ必要はないともう少しその場にとどまることにしたのは探偵である工藤新その人だった。

    少し前まで『キッドキラー』と呼ばれキッドの現場によく呼び出されていた。
    キッドの考えることの先を読むことが楽しくて暗号も時間を忘れさせてくれるほどワクワクするものばかりで声がかかれば現場の捜査にも顔を出している。
    何度もギリギリまでキッドを追いつめたしキッドの犯行後はこうして対峙していたというのに最近では新の読みをあざ笑うかのように屋上での対峙の時は訪れない。
    けれど新は自分の読みは間違っていないと姿を現さなくなった今でも信じ続けている。きっとキッドがさらにその先を読んで自分との対峙を避けているのだろうと。
    1217

    せしる

    MOURNING夕方つぶやいた誘い受け新ちゃんなK新のお話。書いててこれから!という時に力尽きました。でもここまでは書いたから……供養、です。夜空を白い鳥が飛んでいる。今宵のショーも華麗に終えた白い鳥が向かう先はとあるビルの屋上。そこに迷いもなく物音を立てずに降り立てば
    「今夜はなんであんな茶番に付き合ったんだ」
    と、とても不機嫌そうな声が背中へと届いた。
    その声だけで姿を見ずとも高揚感が増していく。
    「ん?一応売られたケンカは買わないとな」
    飄々とした風に言い返せば小さな舌打ちが耳に届く。どうやら今日のショーはお気に召さなかったらしい。
    「ったく……。あんなの『怪盗キッド』を使ったただの宣伝だろうが」
    「まぁね。ジュエリーデーに怪盗キッド、なんて安直すぎるしそれもわかってたけど」
    「わかってたならなんで……っ!」
    くるっと踵を返し正面から鋭い視線を飛ばす自分にとって唯一無二の名探偵。
    その宝石も霞むほどの蒼い瞳に魅入られてゆっくりゆっくり距離を詰めていくキッド。
    「確かに名探偵にとっちゃ茶番だったかもしんねぇけど俺の美学は貫いたし何よりこうすりゃ絶対名探偵は俺の前に姿を現すってわかっててみすみす逃す手はないだろ?」
    ニヤリと微笑みながらその顎に指をかけ少し上向かせ唇を寄せれば言葉よりも正直な身体はそれをされるがままに受け止 1026

    せしる

    MAIKINGちょうど去年の今頃、原稿用に書いていたらしいお話があった模様でそれを読み直していたら『あれ?ちょっと続き書いてみてもいいんじゃない?』って思えた話がコチラ。
    本当はまだもう少し続きがあるんですけどとりあえずそっと投げてみる(*^^*)
    快斗は背中に大の大人を背負って夜の街を歩いていた。
    「おーい。くどーさーん」
    「はぁい」
    「いいお返事ありがとうございます。で、そろそろ教えてもらえませんか?くどーさんのお部屋」
    「まだだめでーす」
    ご機嫌な様子で答えてくるその返答にどうしてこんなことになったのだろうか、と快斗はため息をついた。

    今夜は大学の友達に誘われて飲み会に参加していた。よくある合コンみたいなものではなく男同士の飲み会。別に合コンでも参加していたのだろうけれど、友人曰く『おまえが合コンに参加すると女子がみんなおまえに群がるから呼ばない』とのことらしく、華のある場で飲む方が同じ店の酒でも何倍も美味しく感じるのになぁ~と思いつつ踏み入れたその場には女子も霞むほどの『華』が存在していた。
    「工藤新一?」
    「黒羽は工藤がいる時にはたいてい参加してなかったからな」
    「え?あぁ……」
    同じ大学にいることはわかっていたし、一方的にその存在に視線を奪われていたこともあった存在。お互い、仮の姿の時には遠慮なくやり合ってたりもしたけれどそれももう懐かしさを感じるほどの年月が経っている。気にならないのか?と言ったら気になりすぎて仕方 2287