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    I__B_gno

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    英語版のどの設定をどう解釈してどう話に入れたかの蛇足まとめ。試しにまとめてみたら、英語版で変わってること結構あるんだな……ってなったので脳内で日本語版と英語版の情報が混同しないための自分メモ。

    「R」の蛇足基本的にレポもどきで詳細については考え済のはずなので、ここではさらっとだけ書いている。

    ○英語版固有(のはず)の設定

    ・ラキオの名前の表記が Racio ではなく Raqio
    →そのまま入れている。

    ・ノマエンのレムナンの後日談にある「ラキオと共にグリーゼに渡った後」が、英語版では "After returning to Gliese with Raqio"(ラキオと共にグリーゼに戻った後)になっている。"return" という単語は「元いたところに再び行く」という意味なので、この文章で考えるとレムナンは一度グリーゼにいた経験があることになる。ただしこれ以上の情報はないので、この解釈が正しいとしても、いつどのタイミングでいたのかは謎。
    →話の方では、個人的に最初に思いついた案を採用している。

    ・ラキオ護衛イベの「僕はもう、戻れないだろうから」が、英語版では "I doubt I’ll ever be able to return normally."(通常通りのやり方で戻れる、というのを疑っている。)になっている。 normally はおそらく return を修飾している副詞なので、「normally にはグリーゼに(あるいは元の身分に)戻れないだろう」ということになる。
    →ここから考えて、「普通の戻り方(元々想定していた戻り方はこっちのはず)」「普通じゃない戻り方」がある?というのを膨らませてああなった。あと、本編での台詞を見るに、戻れないのは汚染者あり宇宙でだけで、今回のベースになった汚染者なしの場合はその限りではないのかもしれないが、話の中ではどちらでも成立する方向で進めた。(たぶん成立しているはず。はず……。)

    ・「白質市民」「肉塊市民(低級市民)」という概念は英語版にはない。おそらく英語版では、学校の級(初等部→中等部→高等部)と身分の概念が混ぜられている(と思われる)ため。具体的に言うと、「白質市民」に該当する英語は "the upper echelons" だが、同じ表現で「高等部」を指している箇所もある、といった具合。学校で進級していれば身分も高い、みたいなイメージ。
    →話の方では、白質市民については上記表記の直訳で「上流階級」とした。低級市民については英語版だと "extremely lower class" なので「極めて低級の階層」という意味になっており、おそらく固有の呼び方というわけではなく「ひたすら低い階級」ぐらいの意味しかなさそうなので、「低級階層」のような言い回しにした。

    ・ラキオのシャワーイベで開く特記事項「肉体的には汎ではないが、魂の問題らしい」が、英語版だと "Assigned male gender at birth; identifies as non-binary."(出生時には男性性を割り当てられていたが、ノンバイナリだと自認している)になっている。理由は次の項目と同じなのでそちらを参照のこと。生まれた時の性別が男性で固定されたので、アレがついているのが確定になった。
    →像のデザインに反映。日本語版であれば汎化処理済の可能性もあるが、それについても後述。

    ・汎の設定が日本語版と異なる影響で、「汎化処理」の概念が英語版にはない。日本語版での「汎性」は、英語版では現実の性であるノンバイナリとなっており、ノンバイナリに合わせて「無性に近い」「肉体的特徴を排除している場合が多い」という設定も消えているため。
    →汎化処理がないので裸体像にもアレはついてそうだが、アレまる出しの像はまずレムナンが許可しなさそうかな……と思っていたのでああなった。

    ・GSCの世代表記は英語版だと "(何かしらの数値)-gen" になっている(現代でも一般的な表記っぽい)
    →そのまま踏襲。(数字の方は捏造です。)

    ・ラキオクイズ3で開く特記事項「概念伝達に慣れていて、音声による会話は嫌い」が英語版だと "Communicative, but not so much verbally."(話し好きだが、それはあまりに言語的でない。)になっている。communicative は「話し好き」という意味があるので多分その意味でいいはず。「通信に関する」という意味もあるが、ラキオにかかる形容詞としてはおかしい。あと、他には「隠しだてをしない」という意味も一部の辞書には書いてあった。ちなみに、「概念伝達」という概念自体は "Conceptual communication" として英語版にも存在している。
    →諸々の意味の間をとったつもりで「話したがり」で採用した。たぶん特記事項としては「概念伝達で話したがり」という意図なのだと思うが、ゲーム中の様子を見るに音声伝達でもよく喋ってるので。

    ・人間ラキオと協力関係で共に勝利した時の台詞にある「害虫を駆除するには、やはり虫を使うのが一番効率的だ。」が、英語版だと "You need to use vermin to get rid of vermin."(害虫を駆除するには害虫を使う必要がある。)となっており、協力関係の主人公も害虫に例えられている。(なお vermin には「害虫」の他に「社会のクズ」的な意味もあるらしい。)
    →台詞にそのまま入れた。言われている人は違うけども。


    ○英語版にはなかったが日本語版にはある設定を採用したもの

    ・名前へのさん付け。英語版では全員が全員を呼び捨てなので、レムナンも "Raqio" と呼び捨てでラキオを呼んでいる。
    →(日本語で話を書いているので余計に)違和感がすごいので日本語版方式にした。

    ・擬知体は、英語版だと "AI" と呼ばれている。
    →これも(中身はおそらくほぼ同じなんだろうとは思うが)違和感がすごいので日本語版の単語を採用した。

    ・ノマエンのレムナンの後日談にある「恨みを忘れず、執拗に相手を狙い続ける彼の性格は、敵味方から恐れられた。」は、英語版だと "His enemies feared his undying tenacity and refusal to provide quarter nor forgiveness."(彼=レムナンの敵は、彼の不屈の執拗さと慈悲や許しを用意することを拒絶する様を恐れた。)となっており、レムナンを恐れているのが敵だけになっている。
    →これは完全に、味方にも恐れられるレムナンが好きなだけで入れた。



    たぶんこれぐらいのはず。他は、日英両方である設定もしくは私の捏造なので略。レムナンの憧れは、どっちかというと主人公と一緒にグノの時にグノ陣営が誰も欠けずに勝利、の時のセリフのほうが直接的でわかりやすいと思ってはいるが、さすがにグノ時の心境を話してもらうのは厳しかった、ぐらい。
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    I__B_gno

    DOODLEいちゃついたレムラキが見たかったので書いたレムラキ ノマエン革命後 ざっくり書いただけなので後で手を入れるかも
    観察結果を発表します レムナンが目を開けると、自分が起床した瞬間に見るものとしては珍しい表情がそこにあった。相手はまだ寝ているようで、体をこちらに向け、長い睫毛は伏せられたまま、すうすうと寝息を立てている。ブラインドの隙間から入る光の角度を見るに、おそらく朝というにはやや遅い時刻、だろう。グリーゼの人工太陽はいつでも同じように周期を重ねている。
     昨日は何があったのだったか、とレムナンはまだ半分寝ている頭で記憶をたどる。どうも最近進めている研究が佳境らしく、きっと作業の手を止められなかった、のだろう。いつもは自分よりもかなり早く床についているのに、昨日は自分が寝室に赴くタイミングでやっと部屋から出てきて。うつらうつらと眼をこすりながらシャワー室に向かい、半分目を閉じた状態で寝室に入ってきて、まだ湯の温かさの残る体でベッドマットと毛布の隙間、自分のすぐ横に滑り込んで、完全に瞼を下ろした。「おやすみ」ぐらいは交したが、あの様子だとそれも覚えているだろうか。普段の生活リズムを守らないとパフォーマンスが落ちる、とは本人がよく言っているが、定刻になっても起きないのを見るとそれも納得できる話だった。きっと全裸で寝なかっただけマシなのだろう。こちらも、何もまとっていない状態の恋人の隣で寝るのは流石に気を使う。もっとも、疲れているところにあれこれするような趣味は自分にはない。ので、短い言葉のやりとりの後、そのまま自分も寝入って、今に至る。
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