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    kaoru

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    しいげ

    REHABILI【獄都事変】生存本能ではない
    木舌×谷裂短文

    ※イメージによる身体重傷の描写があります。
    ※獄都事変ゲーム本編と獄都新聞を見た程度の知識で書いているため、獄卒達の生活描写等は想像により、公式設定との相違があるかもしれません。
    こんなのは言ってしまえばよくある状況で、獄卒達の間ではトラブルにも入らないということだ。

    今日は確か斬島、佐疫、田噛、平腹が仕事、谷裂は非番であったと思う。
    木舌も休日のため朝から軽く一杯飲んでいた。散歩のつもりで外に出たらそれに出くわしたのだ。

    「ごめんなー谷裂!大丈夫か?!」
    「…折れてんだから返事できねえだろ」
    「平腹…大丈夫だけど、大丈夫じゃないと思うよ」

    騒がしい平腹と、呆れる田噛、眉を顰める佐疫。そして、屈みこむ平腹の前に倒れ伏した谷裂。
    ぴくりとも動かない上に、頭と体の位置が少々おかしくなっているのが見てとれる。

    「やあおはよう。どうかしたのかい?」
    「あ…木舌。うーん、見ての通りなんだけど」

    佐疫から事情を聞いたところでは、平腹が振り回した丸太状の何かが谷裂の頭にクリーンヒットしたものらしい。非番とはいえ谷裂が油断していたわけでもないだろうが、たぶんお互い無意識だったのだろう。
    結果、手加減を知らない平腹の一撃で、谷裂の首が折れてしまったとのこと。

    「谷裂、起きたら怒るよなー?」
    「当たり前だろ。だが今起きられるとお前の首の方が折られるだろうし、面倒くせえな 2020

    kumo72783924

    PROGRESS魁のパート。ビール飲んでる。
    流心〜ドイツ編〜魁1
     十一月のドイツは想像以上に寒く、訝しがりながら持ってきたダウンが大活躍だった。見るもの全てが痛いほど新鮮に映る中、隣で穏やかに微笑む恋人が旅の緊張を解してくれる。距離も時差も超えて、こうして二人並んで歩くだけでも、思い切ってここまで来て良かったと思うには十分だった。
     ターミナル駅からほど近いその店は、入口の様子からは想像出来ないほどに中は広く、何人もの客が酒とおしゃべりに興じていた。柱や梁は艶のあるダークブラウンで、木製のテーブルや椅子が落ち着いた雰囲気を醸し出している。ぐるりと店内を見渡したときに目を引くのは、なんと言っても大きなビール樽だろう。その樽から直接ビールが注がれたグラスをびっしりと乗せて、店員がお盆を手に店内を動き回っている。その様子に目を奪われていると、店員の一人から“ハロー”と声をかけられた。こちらもひとまず“ハロー”と返すと、何か質問を投げかけられたようだったが、生憎俺は返す言葉を持ち合わせていない。助けを求める間もなく楓吾が最初の注文を済ませ、席に着くなりビールが二つ運ばれてくると、ドイツに来て初めての食事が始まろうとしていた。ふと向かいに目をやれば、赤銅色に染まるグラスの向こうで楓吾が再び店員と何やら話している。ガヤガヤと騒がしい店内で異国の言葉を話す恋人は、まるで別人のようだ。ひょっとして、話す言語によって人格も多少は変わるのだろうか。俺の知らない楓吾の一面があるのだろうか……そんなことを考えながら二人のやり取りをぼんやり眺めていると、楓吾がこちらに向き直って言った。
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