気持ち悪いまだ21時の夜の街並み。ここら辺はホテル街になっていて、この時間でも人がたくさんいるようだった。少なくとも、子供が訪れていい場所ではない。
そんな中、団栗林むすびは人を待っていた。むすびがしているのは、いわゆる援交。彼には、お金が必要だった。
約束していた人と合流し、無理に腕を組んでみる。
(こうすると、一瞬なんだよなあ。)
むすびと男性は、ホテルに向かって消えていく。
その終始を見ていた男がいた。松田名作。
以前から予定が空いていなかったり、学校を早退してたりで不信感を抱いていた名作は、ついにむすびの後をつけてきてしまった。
そして見てしまったものはアレ。言葉が出なかった。
僕は、お金が足りなかったんです。
名作くん、援助交際って知ってますか?そうです、僕は、援交をしてるんです。
はじめに言ったとおり、僕にはお金が必要で、でも、足りなかったんですよ。そうしてたどり着いたとが援交。……危ないって?あはは。大丈夫ですよ、そんなの。
やることやって、お金をもらう。簡単でしょ?
気持ち悪いだなんて……