コインランドリー　おんぼろアパートに住む大学生には洗濯機を買う金なんてなく、行きつけのコインランドリーに今日も足を踏み入れる。ゴウン、ゴウン、と機械の音だけが鳴る深夜1時の薄暗い小ぢんまりとしたコインランドリー。その片隅でつまらなそうに本に目を落とす1人の男を観察することが、いつしか日課になっていた。
　俺と、例の男と2人きり。深夜に近いこの時間に店内にいる人間はそれだけだ。適当に洗濯物を突っ込んで時間までスマホをいじってヒマを潰しつつ、男の観察をする。たったそれだけ。特に何か発見があるわけでもなければ面白いことがある訳でもないのに何故かその習慣を辞められずにいる。それは多分、名前どころか声のひとつも聞いたことがないその男に俺は不思議と惹かれているのだろう。

希望とか、信じてるものに関する考えまとめメルレインさんの考え

自分自身がその希望になりうる存在だからこそ、私が一番希望を信じていないと、頼ってくれる者たちが可哀想だ。だからこそ、私は私を頼ってくれる者たちがいる限り、物事を諦めはしないし、希望を持ち続ける。これを綺麗事だと笑うならそれでいい。でも、私はずっとこうやって生きてきたんだ。…実現できるだけの実力と実績があるなら、それは虚構でも何でもなく、現実となる。実際、そうだろう？


ライラ君の考え

希望とか綺麗事とか、信じたい人は信じればいいし、信じたくないなら信じなきゃいいのでは？その考えを押し付けたり、どうなの？って咎めるのが良くないことだと思います。僕は先輩を頼りにしてるし、信じてる。それだけでいいと、僕は思います。周りの人の考えなんて、結局は他人なんですから関係のないことですし。…あの人の言葉を借りると…「それはそれ、これはこれ」ですかね、なんて。