シンデレラっぽいパロ「頼む!僕を女の子にして!」
僕の必死なお願いを耳にしたベリアルはぽかんと口を開けて、珍しくも不意を突かれた表情で僕を見つめた。
「…まさか村一番の好青年と名高いキミにそんな趣味があったとは…。…オーケイ、他でもないキミの頼みだ。お兄さんが手取り足取りじっくり教えてあげよう」
「…なんか誤解してない?」
了承の意を受け取ったはいいが、含みを持った返答を怪訝に思う。ベリアルは頭が良いが、同時にこちらの揚げ足取りも上手なことはここ数年の付き合いでとっくに分かりきったことだった。
これ以上揶揄われる前に詳細を伝えるため、先日家に届いた郵便物を思い浮かべた。そこにかかれていた内容を思い出す。
「ベリアルも知ってるだろ?今度のお城のパーティのことだよ」
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