「有島武郎の3つの歌」覚え書きまず、有島武郎の歌を聴いてくださった方、ありがとうございました!!感想どれもうれしくて仕方なかったです、頑張って書いてよかった!
そんなうれしい感想を読んでるうちにちょっとした覚え書き?を書きたくなったのでもしご興味があれば笑 (もう忘れてることもあるし、覚えてることも全部書くと長くなるので曲作ったときに考えてたことの一部分)
「電車の眼が見た」(1曲目)
・冒頭で出てきてこの曲の間中ほぼずっと流れてる音型は、死への強迫観念みたいなイメージで書きました……が、「命のサイレン」って言ってくださったふぉろわさんがいて天才かと思いました。
・同じく冒頭のピアノの高音(前述の流れてるやつじゃないほう)、電車のライトが遠くで光っているイメージ
・歌の子との初回合わせにて
歌い終わった第一声「これ、飛び込み自殺の曲ですか?」
おもしろすぎ(おもしろがっている場合ではない)
・歌の「その祈りが横さまに〜」のところ、ピアノ右手の高音は実はその前の「何でもない、人は睦まじく生きたがってるじゃないか」で出した伴奏の音を濁らせたものになっています。……書いたの3ヶ月くらい前だからよく覚えてないんだけど、そうしたはずです(えっ?)。それを「飛び消える」直前でぶった切ることにより、睦まじく生きたがってるという希望が消える、みたいなイメージでした。
「人生」(2曲目)
・実は自分ではなんかよくわからん曲になっちゃった……と思ってた(し、作曲の先生からもボロカスに言われた)ので、意外にも好評でほんとにうれしかったです、ほんとにありがとうございました!
・「文鎮」って表現してくれたふぉろわさんがいて天才かと思いました(2回目)。なんでみなさんそんなに素敵な表現してくれるの???最高すぎない?????ありがとうございます!
・最後に急にピアノが暴れ出すところ、あれは死が襲ってくるみたいなイメージで、しれっと1曲目冒頭の音型を入れ込ませてるんですが、もうちょいいいやり方があったかもと思っています。難しい!
・まじで書くの難しくて大泣きしながら書きました……笑(実家で夜中に考えてて病みそうになって、泣きながらそのへんで寝たり起きたりしてた犬に、いぬ〜〜〜〜〜〜!!助けて〜〜〜〜〜〜〜〜って助けを求めたのは今ではいい思い出(?)です)
「死を」(3曲目)
・これ好きって言ってくださったふぉろわさん多くてうれしかった!!わたしもお気に入り!!
・最後には壊れちゃったのが衝撃的だったって言ってくださったふぉろわさんがいてうれしかった!あ、完全に壊れたな、って思ってもらうの目指してました。文面にすると思うけど、どんな曲やねんまじで
・その完全に壊れたポイントは笑い出すところです。そしてその笑い出すところを「悪魔が勝ったみたいなイメージですよね」ってあまりにも的確な言語化して「狂った感出すためにできるだけ高い声でやりますね」ってあまりにも完璧にやってくれた歌の子には感謝しかない
・超〜安産でした びっくりするくらい安産で、書いてて楽しかった……笑
・死のことを歌っているのに途中で明るくなるのは、有島さんはよろこんで死んでいった人だというのを考慮し、「死」という救いを見出したことで逆説的に心が落ち着いたというか、「そうか!死んじゃえばぜんぶ解決するじゃない!」って、ぱあっと目の前が開けたみたいなイメージでした。ただ、普通に明るくするのではなく、実はディエス・イレ(死の場面でよく使われる音型 「その黒い焰の〜」のところでピアノが弾いてるものです わたしがよく話す作曲家だとベルリオーズが作品に使っています……ていうかめちゃめちゃ参考にした)をぱっと見は分からないようにいれたり、1曲目の冒頭の音型を入れ込んだりして、明るいように見えて常に死がつきまとっているのを表現したつもりです。
思ったより長くなっちゃった これでも一部分なんだぜ……😇
読んでくださってありがとうございました!