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    aman0itohaki

    TLに放流しにくいやつとか

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    aman0itohaki

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    かわいい下着を着けているのが☀さんにバレる⚡くんの現パロです

    秘密は服の下「それは何だ?」
     シャツ姿のアルジュナにカルナが尋ね、アルジュナの脳裏に「終わった」の四文字が浮かぶ。ベストを外した姿をカルナに見られた。それだけで終わる理由は単純。下にフリルのついたブラジャーとキャミソールを着けていて、それが透けているからだ。職場の換気扇の音がからからと虚しく、じっとりと粘ついた汗が首筋を通り過ぎていく。暑いから、人がいないから、これまで大丈夫だったから。そんな理由で服を脱いだ自分が、愚かで情けなくて恨めしい。心臓がどくどくと音を立てている。頬がかっと熱くなる。
     昔からかわいいものが好きだった。同時にそうと認識されるのが嫌だった。隙を見せてはいけないアルジュナは、かわいいランジェリーを身に着けることでそれを解決した。フリルのついた男物のピンクのブラジャー。揃いのショーツ。キャミソール。レースのついたそれを身に着ければ否応なく気分が上向く。誰にもバレてはいけないという危機感はあったが、そんなことよりかわいいものが優先だった。その結果、こうしてカルナに秘密がバレたのだが。なぜか高鳴る胸を押さえ、ぐう、と奥歯を噛み締める。
    「かわいいな」
     彼の一言が、本当に何気ないものだとアルジュナは悟っている。しかし今のアルジュナには神経のやわい部分を無神経に掴み、強く揺さぶった。
    「侮辱か」
     反射で地を這うような口から漏れる。その間にも、頭は茹だって興奮していた。カルナはこつこつと歩み寄り、「ベストを着ないのか」と小首を傾げた。その声にもそもそと着込み直し、感情を鎮めるために息を深く吐く。
    「……すまない。取り乱した」
    「いや。こちらこそ、不躾にすまない」
     カルナは深々と頭を下げた。その頭頂部が丸くてつむじが見える。アルジュナはボタンをぽつぽつと締めた。
    「誰にも言わない」
     彼の言葉に小さく頷き、ふう、と息を吐く。確かに、彼にバレたことはショックだ。侮辱されているようにも感じる。同時に胸が震えるような興奮を、確かに感じているのだ。
    「見てしまってすまなかった。忘れる」
    「忘れないでくれ」
     咄嗟に口をついた言葉に、はっと口を押さえた。カルナは驚いた顔で目を丸くして、アルジュナは言葉に詰まって一歩歩み寄る。彼はたじろぐように一歩下がったが、さらに距離を詰めて彼の手を取った。
    「私の下着を見て欲しい」
     何を言っているんだ! 理性がわめくが、そんなことより衝動が勝った。カルナはじっとアルジュナの目を見つめ、「正気か?」と静かに問うた。
    「正気だとも」
     生唾を飲み下し答える。彼は「そうか」と頷き、それからしばらく押し黙った。アルジュナは近くに置かれていた正方形の付箋に自分のメールアドレスと携帯電話番号を書き込み、彼に渡した。
    「登録してくれ。追って連絡する」
     押し付けて立ち去った。胸がどきどきと高鳴っている。自分勝手な振る舞いは反省すべきだが、彼は受け入れてくれるという予感があった。
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    aman0itohaki

    DONEかわいい下着を着けているのが☀さんにバレる⚡くんの現パロです
    秘密は服の下「それは何だ?」
     シャツ姿のアルジュナにカルナが尋ね、アルジュナの脳裏に「終わった」の四文字が浮かぶ。ベストを外した姿をカルナに見られた。それだけで終わる理由は単純。下にフリルのついたブラジャーとキャミソールを着けていて、それが透けているからだ。職場の換気扇の音がからからと虚しく、じっとりと粘ついた汗が首筋を通り過ぎていく。暑いから、人がいないから、これまで大丈夫だったから。そんな理由で服を脱いだ自分が、愚かで情けなくて恨めしい。心臓がどくどくと音を立てている。頬がかっと熱くなる。
     昔からかわいいものが好きだった。同時にそうと認識されるのが嫌だった。隙を見せてはいけないアルジュナは、かわいいランジェリーを身に着けることでそれを解決した。フリルのついた男物のピンクのブラジャー。揃いのショーツ。キャミソール。レースのついたそれを身に着ければ否応なく気分が上向く。誰にもバレてはいけないという危機感はあったが、そんなことよりかわいいものが優先だった。その結果、こうしてカルナに秘密がバレたのだが。なぜか高鳴る胸を押さえ、ぐう、と奥歯を噛み締める。
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