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    cheese27cheese

    @cheese27cheese

    2023年になってから黄金神威にハマり🌙🎏 と🌸🐈が好きなアラフォーヲタク(*^^*)♥️
    至らない点が多いですが趣味嗜好が合う方と仲良くさせて頂けたら……と思いページを作りました😊
    オリジナルの小説を書いてたりもしています✨
    よろしくお願いいたします(>人<;)

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    スペース楽しかったので自作のオケパロ世界線で野球している金カムメンバーのお話を宇佐美視点で書いてみました☺️
    スペース企画して下さったまさるさんとなるざわさんに感謝の気持ちでいっぱいですありがとうございました💚💜

    #現パロ
    parodyingTheReality
    #金カム腐
    golden-camRot

    広報担当宇佐美くんの活躍。は?野球?ボクら楽団員なんですけど。
    もう誰だよ、そんな訳わかんない仕事持ち込んだの。

    最初はそう思ってた。

    「うちを入れた近隣の信金三庫による草野球大会が十数年ぶりに開かれる事になったそうだ。他の金庫からも要請があったのだが、全国的に知名度のある我々が参加する事で話題となり、そこで限定商品を作って売り出し利益を得る……という事を考えている。宇佐美、その為にはお前の力が必要だ」

    「す、素晴らしい、素晴らしいです、鶴見サンッッ♡♡ただ参加するだけでなく、自庫の利益の事まで考えているなんて!!ボクに出来る事なら何なりと仰って下さい♡♡♡」

    「ありがとう、助かるよ」

    鶴見サン♡♡
    誰よりも早くボクにお話して下さって嬉しい♡♡♡

    鶴見サンに個別に呼び出されて話を聞いたボクは、噴き出しそうになるのを必死で堪えながら、広報担当として頑張ろうと決意した。

    「……という事で、来月末までの草野球大会までの間、参加するメンバーには朝練に参加してもらいたい」

    チームをふたつ作らないといけないという事と野球経験者がいた方がいいという事で、有古ビルサービスからも助っ人を何名か呼ぶ事になったんだけど、経験者はボクらが演奏の為に移動の際に乗るバスの運転手をやってくれている奥山夏太郎クンと、同僚の智春だけだった。
    しかもその奥山クンと智春も小学校から高校まで野球やってたけど強豪校やチームにいた訳じゃなくて、正直そこまで頼れるって感じじゃなかった。

    ボクは七國信金野球部Aチームという事で審査部のメンバーの二階堂、月島サン、鯉登、百之助、智春、菊田サン、有古ビルサービスからの一応助っ人の花沢クン、そして……鶴見サンと同じチームだった。

    鶴見サンと一緒に野球なんて、幸せ過ぎる♡♡

    ボクは学生の頃、何度かやった事があるくらいだったから鶴見サンの役に立ちたくて、仕事と楽団の練習を終えてからバッティングセンターに通ってスキルアップを図る事にした。
    すると、野球はほとんど未経験だから練習しようと思ったという花沢クンが百之助と一緒に来るようになって、そこから続々と大会に出る楽団のメンバーが増えていった。

    「土方のじーさんの話によるとさ、どこの信金も野球経験者が少なくてその時初めて身体を動かすような奴もいたとかで怪我人が出たりした時もあったらしい。そんな状況が変わってなかったらオレらにもワンチャン優勝出来る可能性もあるんじゃね?」

    「優勝とか別にいいよ、怪我なく終われたらそれで良くない?ボク、怪我してコンサート出られなくなるとか絶対嫌だから」

    楽団でも近くの席で演奏する事もあって、休憩中のボクは白石と話す事がよくあった。

    人数も集まってきたので、ボクらは町の運動場を借りて練習するようになった。
    道具は本店営業部の谷垣とアシㇼパの恩師である二瓶という人のツテで高校の野球部が貸してくれる事になって、とても助かった。
    そうした練習中にボクは写真を撮影し、草野球大会の宣伝やこの時の為に発売する事になっているグッズの紹介をSNSに投稿し、

    「頑張って」

    「当日絶対応援に行きます」

    「チケット取れました」

    「グッズをお迎えするのが楽しみです」

    というようなコメントをもらっていた。

    練習して、それなりに出来るようになった頃、草野球大会の日がやってきた。
    会場は隣市のスタジアムで、チケットは前売の時点で完売。
    グッズも当日発売分は完売し、買えなかった人や現地に来られない人の為の受注販売をする事が決まっていた。

    「今回もお前の広報活動のお陰で大盛況だ。宇佐美、ありがとう」

    と、鶴見サンが皆の前でボクにこう言ってくれた。

    「鶴見サン♡♡♡」

    嬉しすぎて、ボクはこの後トイレで噴き出してしまった。

    観客はほとんどウチの楽団のファンの人たちだったから、ボクら七國信金野球部チームが出る試合が始まるとものすごい歓声が上がった。
    先に出場したのは、本店営業部のメンバーと有古ビルサービスからの助っ人で構成された七國信金野球部Bチームだった。

    「選手の紹介です。
    1番、セカンド、白石、
    2番、ピッチャー、アシㇼパ、
    3番、ファースト、杉元、
    4番、ショート、大沢、
    5番、キャッチャー、牛山、
    6番、サード、谷垣、
    7番、センター、奥山、
    8番、レフト、キラウシ、
    9番、ライト、門倉、
    監督、土方……」

    名前を呼ばれ、ベンチから出てくる度に大歓声が上がり、名入れタオルや横断幕を振る観客の姿があちこちで見えた。
    ボクはそんな様子もSNSで紹介しようと思って撮影してたんだけど、隣に座っていた鶴見サンが仕事熱心だな、って撮影を終えてスマホを弄ってたボクに言ってくれたから、また噴き出しそうになってしまった。

    試合は白石が内野安打で出塁した後に盗塁、相手のエラーで幸先よく先制。アシㇼパはフライになったけど続く3番4番5番のクリーンナップがホームラン連発で得点を重ね、初回で4点を獲得していた。
    攻守が交替すると、アシㇼパは女の子らしからぬ矢のように速いストレートの球を投げまくり、相手の打線をしっかり抑えていた。
    面白かったのは、助っ人の門倉サンが投げ方おかしいのに飛んできたボールを返すべき場所までちゃんと返す送球をしてた事。
    たまにウチに掃除に来てる時と同じく無気力な感じを出しつつの送球に、会場も盛り上がっていた。
    圧勝したBチーム。
    インタビューには土方サンが答えた。

    「皆がそれぞれの意志を貫いた結果が実を結んで良かったし、怪我人も出ずに済んで良かった」

    それぞれの意志。
    敬遠球投げられてたのに打ってヒットにした房太郎のコトかな?
    それとも、ホームに突っ込んできた相手選手に牛山サンが当たり勝ちしたコトかな?
    土方サン、見てる限りだけどそんなに指示出してなかったような。
    まぁ、いっか。

    それから、ボクの出番が、鶴見サンと野球が出来る時間がやって来た。

    「七國信金野球部Aチーム、
    1番、レフト、二階堂、
    2番、キャッチャー、月島、
    3番、ピッチャー、鯉登、
    4番、ファースト、花沢、
    5番、セカンド、宇佐美、
    6番、ライト、尾形、
    7番、センター、高木、
    8番、サード、菊田、
    9番、ショート、鶴見、
    監督、花沢……」

    Bチーム同様に沸き起こる大歓声。
    ボクはボクのファンの方々に向けて手を振って応えてた。
    ……ここだけの話、鶴見サンは選手兼任監督だったんだけど、花沢理事長が息子たちと一緒に野球したいと言って無理やり監督になっていたりする。
    ベンチでふたりにべったりな理事長。
    それにうんざりしてる百之助の顔が面白かったからこっそりスリーショットを撮影して、

    『仲良し過ぎる親子』

    ってタイトルだけつけてSNSに投稿した。

    試合はこっちが後攻で、バカ夫婦バッテリーが打たせて取るピッチングで得点をなんとか許さずに攻守交替できた。
    続く攻撃回、二階堂がヒットで出塁すると、月島サンが送りバントを成功させ、鯉登が剣を振りおろすような打ち方でヒットを出し、花沢クンが球場の1番高い位置にある看板に当てるような特大のホームランを打ったところでボクの番が来た。

    「宇佐美、この回は無理して打たなくてもいい。怪我しないように気をつけろ」

    と、鶴見サンにかなり近い距離で囁かれるボク。

    「は、はい♡鶴見サン♡♡」

    嬉しくて、噴き出すのを堪えるのに必死だったボクは三振してしまった。
    その後、百之助も三振、智春はヒットで出塁したけど菊田サンはピッチャーゴロで攻守交替し、相手の攻撃回でボクは鶴見サンと二遊間コンビとして活躍出来てすごく嬉しかった。
    他にも百之助がホームまで一直線の球を投げて相手をアウトにさせたりとかしたりもあったんだけど……。

    「兄様♡先程の送球素晴らしかったですッ♡♡」

    「百ちゃん、かっこよかったよ♡♡♡」

    「……暑いので近寄らないで下さい、理事長」

    今日はこんなのばっかりだなぁ、という場面が多くて、他に何か面白いコトは……って思ってベンチを見渡してたらバッテリーのふたりが皆から離れて何かひそひそ耳打ちしあっているのが見えたからこっそり撮影して、

    『作戦会議中!!!』

    ってタイトルでSNSに投稿したんだけど、その後もふたりを見てたら月島サンが鯉登のお尻を密かに触ってて、真っ昼間から何盛ってんだよってツッコミたくなった。

    ボクらのチームはギリギリのところで勝って、圧勝しまくってるBチームに比べたら戦力的には弱いかもしれないって感じた。
    その後、Bチームは負けなしで優勝確定、ボクらのチームは別のチームに負けちゃって2敗したところでBチームと対決する事になって、この時、会場が1番盛り上がった。

    「もう向こうは優勝が決まっている。我々は怪我なく試合をするだけだ」

    「はいっ♡♡♡」

    鶴見サンの言葉に、ボクは誰よりも大声で言った。

    先攻はボクら。
    杉元に対して闘争心剥き出しの二階堂は三振、バッテリーのふたりは出塁して花沢クンが敬遠、満塁でボクの番になった。

    外野の奥山クン以外のふたり、やる気なさそうだなぁ、ちょっと驚かせたいかも。

    上手くいけば得点も入って鶴見サンに注目してもらえるかも、って思ったボクはいい感じの球が来たところで勝負に出た。

    カキーーーーーン!!!

    金属バットの音を響かせ、ボクはレフト方向に強打を打った。

    ボールは壁に当たり、キラウシサンが慌てて拾おうとしているのが見えた。

    「宇佐美さん、すごいです!!!」

    花沢クンが大きな声で走りながら言った。

    ボク以外の前にいた3人がホームベースを踏み、一気に3得点。
    これが決勝点になって、ボクらは唯一Bチームに土をつける事が出来た。

    その後のヒーローインタビューでボクは名指しされて大歓声を浴びたけど、それよりもボク的には大好きな鶴見さんに、

    「今日のナンバーワンスイングだったな」

    って肩を叩かれながら褒めて貰えた事の方がずっとずっと嬉しかった。

    『草野球大会、ひとりの怪我人もなく無事終わりましたぁ⚾️✨️オフショット何枚か投稿しまーす📸ご声援ありがとうございました🙏🙏🙏♥️』

    AチームとBチーム全員の集合写真とその後の打ち上げでの様子を投稿したところで、ボクの今日の広報担当としての仕事は終わった。
    野球大会、何だかんだで楽しかったからまたあってもいいかな。
    その時はまた、鶴見サンと同じチームがいいなぁ♡♡♡
    帰宅したボクは今日の鶴見サンの姿を、掛けて頂いた言葉を思い出しながらひとり励んだ……。




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