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    masilon_clover

    @masilon_clover

    pixivにあげれない様な小説とか、ボツ絵供養の場所

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    masilon_clover

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    シズさん、倒しても復活するって話を聞いて………

    再びシズ「昨日ぶりですね、エルフィンドさん。メルレインさんも。それにしても、詰めが甘いですねぇ………私はまだ、ここに居ますよ?」

    エルフィンド「…っぇ…?」

    メルレイン「…っ!」

    咄嗟にエルフィンドを庇う。…昨日、確実に倒した筈なのに…

    シズ「さて…行きましょうか、エルフィンドさん。もう皆さんも待っていますよ。」

    メルレイン「皆……、まさか!」


    ジジッ、無線から、ライラの焦ったような声が聞こえる。

    ライラ『先輩!!今す…エルフ……ドさんを連れて逃げ………さいっ!また、職員さ…が攫われ……!』

    メルレイン「クソッ…無線の調子が…、エルフィンド!とりあえずこの場から離れ…」

    エルフィンド「あ……、あぁ……」

    メルレイン「(……これは無理矢理にでも連れて行くしかないか…)」

    そう思い、エルフィンドを抱き上げようと近づいた瞬間

    エルフィンド「……指揮者様」

    ふらっとシズの元へ行ってしまった。
    手を掴もうとしたのに、するりと手から離れていく。

    メルレイン「…!エルフィンド!…っクソッ…」


    そうしてシズは、こちらにニコリと微笑み、エルフィンドを大事そうに抱き抱えそのまま消えていった。



    メルレイン『……こちらメルレイン。…エルフィンドと共にシズに接触。……そして…またエルフィンドが攫われた…。防げなかったっ……』

    ライラ『……!そう…ですか……分かりました、とりあえず、執務室にて詳細を話しますので…』

    ブツリと無線を切る。

    メルレイン「……また、守れなかった。…何が支部最強だ。いつも、大事な所で何も救えない癖に…。もう二度と、あの惨状を繰り返さないように頑張ってきたはずなのに…」


    ズキリ、と心が軋む音がした。
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    Arasawa

    DONEハピエン前提で、愛する女に嫌われ逃げられてる七海が好きな人にオススメの話です。
    七海の出戻りが解釈違いな元カノの話 1呪術師としての物心がつく前から七海はそばにいた。七海は、私が二年の時に入学してきた。彼のことは大好きだった。彼も実は私のことが好きだったと判明して、学年が上がる前に付き合い始めた。そこからずっと、灰原が亡くなっても夏油が離脱しても、ずっとずっと七海のそばにいた。七海がいない人生なんて考えられなかった。だからこそ、私は高専卒業と共に呪術師を辞めようとした七海を必死で引き留めた。七海に地獄を味わわせ続けるとしても、そばにいてほしかった。当時高専を卒業して一年目だった私は、七海がいない人生が考えられなかった。

    七海は誰よりも何よりも心の支えだった。支えを失った自分がどうなるのかなんてわからなくて、七海がいない人生なんて考えるだけで背筋が凍るほど寂しくて、時には冷静に時には情けなく泣きじゃくりながら説得したけれどまるで効果がなかった。七海は七海で、私をこの地獄から連れ出そうとしてくれた。お互いにお互いを熱く説得しあって、険悪にもなる日もあったし見えない心を身体で分かり合うように貪りあう日もあった。大きな紆余曲折を経て、結局私は七海と共に過ごす人生よりも、この地獄で支えを失ったまま生きる道を選択してしまった。
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