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    masilon_clover

    @masilon_clover

    pixivにあげれない様な小説とか、ボツ絵供養の場所

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    原神パロ1エルフィンド「後で少し話せませんか?アレックスさん。」

    そう声をかけた後、ファデュイ独自の暗号で場所を伝え離れる。
    彼が僕と『同類』だと知ったのは、風花祭が終わった後だった。

    エルフィンド「......これは。」
    彼女達から渡されたお土産の中に混じっていた、スネージナヤの酒。
    そっと手に取り傾けると、薄っすらと文字が浮かぶ。

    『こっちはちゃんとやっている、手出しはするな。』

    エルフィンド「...はは、見抜かれてたか。分かったよ、そう報告するさ。」


    その後、フォンテーヌに戻った後に再開するとは思っていなかったが。

    時は進み、夜も更けたころ。
    僕は待ち合わせ場所に指定した場所で立っていた。

    エルフィンド「...まさか、再開するとは思ってなかったよ。同類君。」
    アレックス「こっちこそ。...後同類って呼ぶのはやめろ。」
    エルフィンド「知ってるよ、君が脅されてファデュイに居るのぐらい。元壁炉の家を舐めないでほしいね。」
    アレックス「......。」
    エルフィンド「ここに呼んだのだって、そっちの状況を軽く聞きたかっただけなんだけど。警戒されているようで悲しいよ。」
    アレックス「警戒するにきまってるだろ、ジョシュア達に何かあったら...」
    エルフィンド「その点は心配しなくても、ちゃんと通達しているから安心していいよ。これでも君よりは地位が高いからね。」
    アレックス「......で、さっさと本題に入ってくれるか。」
    エルフィンド「そうだね。...計画の調子はどう?」
    アレックス「ぼちぼち、何か支障があるわけではない。」
    エルフィンド「そう。こっちは主に召使様が担当しているから詳しくは知らされていないけれど...順調とは聞いたね。」
    アレックス「壁炉の家と言っていたから、てっきり召使の部下だと思っていたが...違うのか?」
    エルフィンド「違うよ。僕は富者様の下で働いてる。言わば引き抜きってところかな。」
    アレックス「フォンテーヌもフォンテーヌでややこしいんだな。」
    エルフィンド「そうでもないよ、僕は好きでここに留まっているだけだから。本来なら戻らなきゃいけないんだけどね。...少しだけ気掛かりで。」
    アレックス「この前一緒に旅してた奴らか?」
    エルフィンド「...そのうち、必ず別れる時は来るけどね。...今はわがままで、このままでいるだけ。」


    その後も情報交換をし、そのまま別れた。
    僕はその場に留まり、フォンテーヌの景色を眺める。

    エルフィンド「永遠にこのままで。なんてわがまま、通るわけないのにね。...でも、彼らには少し、情が湧いちゃったかな。...なんて。」
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