「…ほら、いつものやんなさいよ、わたしに、痛いの飛ばしてよ。」
ベッドの上の手を握る。
細い点滴で命を繋ぐその手は、白く、青く、冷たい。
「そうすれば、私が死んで、蘇って、それで万事解決だろう?」
いつものように軽口を叩いているつもりなのに、声は小さく、そして震える。
「何で、君は。」
ジョンが高いところから転がり落ちようものなら、世界一硬い○だぞ?大丈夫に決まってるのに、「ワーーーッ!大丈夫かいたいのいたいのドラ公に飛んでけ〜!」なんて甘やかして、飛んでけの仕草の風圧で私を殺しておいて、「ぐぇー!風圧で殺すな!」と非難をしても、「は?お前は死んでも大丈夫だろ?」なんて悪びれもなく言うくせに。
自分のことになると、どうして。
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