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    ものかき

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    ものかき

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    丹穹の刃穹
    🍁+⚔×💫と言うか。
    ツッコミ不在。ギャグです。
    ーもしも、星穹列車に刃が乗車してきたらー

    3人でこんなやり取りの日常を送って欲しいと願望が妄想が具現化したものになります。

    貴方の星穹列車でもこんな日常が繰り広げられているのかもと願いを込めて。

    #腐向けHSR
    #丹穹
    #刃穹
    #ギャグ
    gag

    ツッコミ不在【以下、軽い人物像イメージ】

    丹恒:穹に過保護。彼氏面と言っても過言じゃない。嘘だろ。これで付き合って無いんだぜ。羅浮の1件以来怖いものとか何も無くなった丹恒。寧ろお前を失う方が怖いとか言いそう。

    刃:すっかり、家の星穹列車のペースに馴染みつつある。長く生きているから細かい事はあまり気にしないと言うか、多分興味が無い。復讐心が薄れてる刃ちゃん。「しつこい奴は好かん」
    お前が言うな。

    穹:鈍すぎる。特性無邪気。よく今まで生きてこられたな。やっぱ細かい事は気にしないし思ったら言っちゃうが多いタイプ。たまに空気読む。


    ー以上を踏まえて、回覧は自己責任でー




      星穹列車内の日常。メンバーが思い思いに過ごしてる時間。穹は何時ものようにラウンジの大きめのソファに寝転び銀狼おすすめのゲームに夢中になっていた。
    その日は珍しくラウンジには穹しか居なかった。
    すると、仲間になって日が浅い刃が入って来た。何故敵対しているはずの星核ハンターの刃が居るのかと言うと。チケット数百枚と交換で乗車して来たのだ。つまりはそういう事なのだ。
    深く探ってはいけないのだ。

    普段、自室にこもり滅多に出てこない刃が珍しくラウンジに姿を表した。
    珍しいなと見ていると、刃は他には目もくれずに穹目がけてズンズン距離を詰めてくる。
    何時もの仏頂面も相まって俺何かしたかな…。と下から見上げていると、ちょうど穹を見下ろす距離まで近づいて来た。
    「じんちゃ…?」
    不思議そうに見上げてみると、刃が何か言おうと口を開きかけた時だった。
    「穹!ソイツから離れろ!」
    何処からともなく丹恒が現れた。
    「そいつは危険だ!!」
    「えっ!?丹恒!?何処から!?」
    刃は丹恒が現れると、すんっと丹恒には目も合わせずに丹恒がいる反対側の斜め上をウンザリした顔で瞳だけで見上げていた(こんなん🙄)。PVの時はあんなに刃が一方的に飲月君を憎み、丹恒と一目会おうものなら息の根を止めたろうと笑いながら死闘を繰り返していたのも今となっては懐かしい光景だ。
    星穹列車に乗ってしまった刃としては、日々を過ごしているうちに丹恒と丹楓は似ても似つかない存在であることに気づいたらしく今では丹恒にすっかり興味を失くしていた。
    だが、丹恒からは危険人物のレッテルを貼られ、穹に少しでも近付こうものなら何処からともなく飛んで来る始末。
    刃は、はぁっと大きめのため息を吐いた後
    「小僧、後で部屋に来い」
    話しがある。と踵を返して自室に戻ろうとラウンジを出ていく。
    「待て」
    背後からまだ話しは終わっていない。と丹恒の声が聞こえた気がしたが、貴様に用は無いと言わんばかりに刃はしっかり無視をした。丹恒は刃がラウンジから居なくなるまでその背を睨み付けていたが、刃が居なくなったことを確認すると
    「穹、大丈夫か?奴に何もされなかったか?」
    刃と少しでも喋ろうものなら、穹の身体のあちこちを触って確かめて来るようになった。
    「何もされてない」
    むしろ触れられてすら居ないのだが。
    俺知らなかったな。丹恒って初めて会った時は無口でクールな印象だったけど。
    こんなに仲間思いのいい奴(過保護)だったんだな。
    「お前は俺の一部だからな///」
    「あ、…ウン…?」
    何でそこで照れたんだ?
    てか、最初は丹恒も俺と前世(丹楓)は違う。俺に構わないでくれ!って刃を避けて居たのに最近は積極的に絡みに行くんだな。仲良くなって来たのか。と丹恒に触られながら、穹はぼんやり考えていた。

     「穹、奴の部屋に行くな。危険だ」
    星穹列車に何故か自室が無い穹はよくラウンジや丹恒の部屋(資料室)だったり色々なところで寝起きしていた。今夜も丹恒の部屋でまったり過ごしていたが、刃の先程の言葉を思い出した。ちょっと行って来ると外に出ようとしたら、こんな時間に何処に行くんだ?から始まり素直に刃のところに行くと言ったら止められた。イマココ。
    「大丈夫俺強いから!!」
    えっへんと胸を張ると、そういう事じゃない。と言われた。なぜ?
    「俺は、お前が心配なんだ。」
    両肩に手を置かれ、真剣な丹恒の目に見つめらる。そして突然抱きしめられた。丹恒は本当に心配性らしい。羅浮の1件から、更に距離が近くなった気がする。物理的に。
    「大丈夫だって!危なくなったらすぐに殴って帰って来るからさ!」
    心配要らないと、丹恒の背中をポンポンする。俺の肩に丹恒が額をグリグリしている。なにしてるんだ?ひとしきり抱きしめられた後、発作が落ち着いたのか渋々離された。
    丹恒の心配性もここまで来ると少しやり過ぎな気もする。だが自分の行動を改めて振り返ると知らない奴に勧められたお茶を飲んで倒れたり、思い当たる節も多いため強く反論できない。
    「早く帰って来い」
    待ってる。と言った妙に優しい丹恒の声に、先に寝てて!ラウンジで寝るかもしれないし!
    と返して資料室を後にした。
    この主人公、無意識に旗を全部折って行くタイプである。

     「じんちゃーん?」
    刃の自室に来た穹はコンコンとノックをして扉を開けた。刃は自室のベッドに脚を投げ出した状態で腕を組み刀を抱いて目を閉じていた。穹が入って来たとわかると目を開けた。
    「ごめん。起こしちゃったか?」
    穹は申し訳そうにしながら近づいた。
    「…そもそも寝てはいない。」
    「そか…」
    …。少しの沈黙の後、刃が上体を起こし口を開いた。
    「小僧、貴様は。…どれくらい覚えている?」
    刃が言っているのは、星核ハンターにいた頃の事だろうか。
    「何も…」
    と、正直に答えた。
    「…そうか…」
    刃はそれだけ言うと、また口を閉ざしてしまった。

    …。え?それだけ?話しがあるって聞いていたから来たのに、それだけ?
    刃を見やるとまた目を閉じてベッドに横になっていた。それならばと。
    「はい。はい。ちょっとごめんなさいね〜よっこらせっ」
    刃の隣に寝転んだ。片側が刃にくっつく。
    「…貴様何をしている」
    「話しがあるって言ってただろ?もっとおしゃべりしようぜ!刃ちゃん」
    「…その呼び方は辞めろ」
    「思い出せないけど。何かしっくり来るんだよな」
    「貴様は、………本当に変わらないな」
    刃の表情が少し和らいだ…気がした。
    「え?何?」
    「…」
    「刃ちゃん?」
    「…」
    「ねぇねぇ、刃ちゃーん」
    「うるさい黙れ」
    早く寝ろと言わんばかりに掛け布団をかけられた。ここで寝てもいいってことぉ?
    と勝手に解釈しモゾモゾしながら掛け布団をしっかりかけて居ると。
    「何をしている…」
    と声をかけられた。
    「何って…寝ようとしているんだけど?」
    さも当然のことを聞いてくる刃に不思議そうに返した。
    「…ここでか?」
    「そうだけど?俺自室無いから、ラウンジとか丹恒の部屋(資料室)とか色々な場所で何時も寝てるんだけど」
    丹恒の名を聞いた刃がピクリと反応する。
    「あの男は……少々、厄介だ」
    お前がそれを言うのか?と思ったが言わないでおく。
    「丹恒?確かにちょっと過保護過ぎるとは思うけど、良い奴だよ」
    「まさか、貴様…気づいて無いのか?」
    「何が?」
    横から刃を見やると何時もの顔面だけど、嘘だろ…と言いたげな顔をしているように見えた。
    刃は少し考えた後。片手で口元をおさえた。
    「ふっいや、貴様はそれでいい」
    「?」
    「あと、あいつの匂いがするからその布団を被っていろ」
    「え?俺って臭い?」
    「そうじゃない」
    「?」
    「…」
    「刃ちゃん?」
    「…」
    「ねぇねぇ、刃ちゃん」
    「うるさい寝ろ」
    布団の上から押さえつけられた。
    刃の顔面がアップになる。赤い瞳に見つめられ、でも悪い気はしない。
    むしろ何故だか、安心する。こちらも見つめ返す。
    へへっと笑って布団を口元まで持って来ると刃の香りが微かにした。
    「刃ちゃんの匂い〜」
    「貴様は…」
    「え?」
    刃を見やると、少し表情が柔らかく……見える。多分。
    そして、この主人公無意識に旗建て職人でもあった。
    無意識に建設して無意識に折って行くタイプ。何がしたいのか?誰も幸せにならない、自給自足システムがそこにはできあがっていた。
    なのか辺りが見れば、アンタって本当に、ヒトタラシなんだね…と呆れて言うだろう。
    刃はまた少し考えたが、相手は誰でも無いこの穹であるため、諦めた。
    今はまだ…と。賢明である。
    刃も片側にある久しぶりの温もりに目を閉じる。今夜はよく眠れそうな気がした。

    資料室に取り残された1人を覗いて。

    こうして、星穹列車の夜はふけて行くのである。
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