部活動パロ学パロ、多分土方が水泳の指導書を返しに来たときとかに森がいて(デカいのでよく本棚の整理を頼まれる)、本棚がギリ届かないとこを森が何気なく手に取って入れたのが馴れ初めとか(187cmが届かない世紀末の本棚がある図書室
そうして後日、朝礼であのデカブツが表彰されているのを見た。
なんでも囲碁の大きい大会で優勝したとかなんとか…興味無く表彰状を受け取る姿ですら、絵になる。
一方自分たちの水泳部は、正直伸び悩んでいる。
未経験者歓迎の看板で呼び込み、退部は認めない地獄のしごきが待っているのだからしょうがないと言えばそうだろうけど。(事実強くはなるのだから問題無いと思っている)
森は土方を知っているだろうか、知っている筈だ、当時中学生にして半グレ相手に大立ち回り、警察の介入が無ければどうなっていたか…バラガキの土方と言えばちょっとした伝説だ。
なんであんな面白れぇやつが真面目に水泳部やってんのか、まぁ、そりゃ俺もだわなと森は嗤う。
誰が呼んだか"鬼武蔵"。なんともタチが悪い坊ちゃんで、素行が悪いかと思えば座学は絶対に外さない。
教師がその場で諌めればおとなしく下がるが見てない場所ではその限りではない…以前、ある不良が腹いせに弟だか妹だかよくわからんのを一度人質に拉致ったら大変なことになったのは有名な話。
狡猾な男だとも、何も考えてないのだとも言われる孤高の存在。
何故か小市民なモブたちが細々とやっている囲碁部に居心地が良いからと居座り、気が付けば少数精鋭だとか周りから勝手に箔を付けられた強豪部にまで成長していた。