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    nasyipii

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    nasyipii

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    バッドエンドにする予定です(重要)最初はルヰくん視点。キャラの口調とかガバガバ。セリフも自分でも誰が言ってるか分からないもの混じってます。気が向いたら続き書くけどどう足掻いても長くなるから終わる保証は無い。

    記憶喪失になったシンくん「ごめんね、もう、こうするしかないんだ……」
    決死の決断。本当はしたくなかった。あの時愛していたアナタも、今もずっと好きなキミも。もう居なくなってしまうなんて信じたくないけれど。仕方がないことだった。でも私は、僕は2人のいない世界で生きていく意味はあるのだろうか?

    ━━━━━━━━━━━━━━━

    「シンくん!やっと起きたんですね!」
    「気がついたか!?全く心配させるなよ!待ってろ、今みんな呼んでくるからな!」
    「は…はい?」
    ここはどこだろう。目の前にはピンク髪のかわいい女の子と紫髪の小学生くらいの男の子がいる…。
    僕は、一条シン。中学三年生で、サッカーをしていて…勉強はあまり得意じゃなくて…。自分のことは覚えてるようだ。だけどここがどこなのか、この人達は誰なのか、それだけがはっきりしない。『みんな』と言っていたから他にも誰かいるのだろうか。
    「おいシン!お前やっと起きたのか!?
    ったく、お前が居ないせいで毎日大変だったんだかんな…」
    「シンちゅわん〜!オレっちもうシンちゅわんが起きないんじゃないかってヒヤヒヤしてたんだよ〜?」
    『みんな』が来たみたいだ。黒髪の怖そうな人に、オレンジ髪に眼鏡をかけた人。
    「一条?まだ顔色が悪いけど、大丈夫か?無理しなくていいからな。」
    「うむ。あれだけ寝ていたのだからな。何か食べるものが欲しいなら持ってくるぞ。」
    緑髪の優しそうな人と赤髪の女の人…?が心配してくれた。
    みんな、僕のことを知っているみたいだ。でも僕はこの人たちのことを何も知らない。もしかしたら一度会ったことのある人なのかもしれないが、なぜだか思い出せない。
    「…?お前どうしたんだよ…。さっきから何も言わずに…」
    紫髪の子がそう言ってきた。そうだ、何か喋らないと。今僕の前にはこの人達しかいないし、僕のことを知っているようだ。
    「えと…さっきやっと目が覚めたのかって言ってましたけど、僕どのくらい寝ちゃってたんでしょうか…」
    そう聞くと、緑髪の人がすぐに答えてくれた。
    「そうだな…2週間…は寝ていたかな…」
    2週間…?すごく長く寝ていたんだ…。普通に寝たらこんな長く目を覚まさないことなんてない。一体、僕に何があったんだろう…。
    「でも良かった〜…これでやっとみんなでまたプリズムショーの練習が出来ますね!」
    「…プリズムショー…??練習って…僕もですか…?」
    プリズムショー。確かスケートみたいなやつで、テレビでもよく見かける。でも、どうしてそれを僕が?
    「は?お前何言ってんだよ。だいたい、お前が練習いないせいでこっちはどんだけ大変だったと思ってるんだよ…お前の仕事も俺らがどうにかしてたんだかんな…」
    「え、仕事って…僕まだ中学生で…」
    「…シン?さっきから変だぞ?大丈夫か?」
    「ユウ。シンはまだ起きたばかりなんだぞ。混乱するのも無理はない。」
    紫髪の…ユウと呼ばれた子と赤髪の人がそう言った。
    「でも確かに、様子がおかしいな…ウチの会社の経営の病院に1回行ってみる?連絡すればすぐ診て貰えると思うよん」
    「あ…そうして貰えると、助かります…」
    よく分からないけど、すぐに病院で診て貰えるらしい。もしかしたら、僕が知らない間に何かあったのかもしれない。そう信じて、僕は病院へ行った。

    ━━━━━━━━━━━━━━━

    「…特に何も悪いところはないらしいです…。色々検査もしてもらったんですけど…。」
    あの後、どういう訳かすぐに病院へ予約が取れて、スムーズに診て貰えた。オレンジ髪の人、ウチの会社とか言ってたけど一体何者なんだろう…。分からないことだらけだ。
    「そうか…。ならいいんだが…」
    「あっでも…記憶が、少し無くなってるかもしれないって言われて…」
    そう言った瞬間、ここにいる全員が黙り込んだ。そんな中、最初に喋ったのは黒髪の人だった。
    「…は!?無くなってるっていつからだよ!」
    「タイガきゅん落ち着いて!あんまりシンちゅわんを困らせないであげなよ〜」
    タイガ…。この人はタイガというのか。
    「それで?シンちゅわんはどこまで覚えてるの?」
    「えっと…中3の夏くらいの記憶から綺麗になくなってて…」
    「…中3の、夏…?それって…」
    「シンくん、ほんとうにその時から覚えてないんですか…?」
    どうしたんだろう。さっき記憶がないと言った時よりも、みんなずっと表情が固くなった。
    「…じゃあさ、シンもしかして、プリズムショーのことも、エーデルローズのことも、…俺たちのことも忘れちゃったのか…?」
    「え、エーデルローズ…?ってなんですか…それにさっきからプリズムショーって…僕、前にしたことあるんですか…?」
    今度こそ本当に全員が黙り込んでしまった。そうか。この人たちは中3の夏よりも後に知り合ったのか。それに、年齢差がありそうなのにみんなこんなに仲がいいなんて、それほど特別ななにかだったのだろうか。ただの友達では無いのだろうか。さっきから疑問ばかりが浮かんでくる。何から聞かなければいけないのか、自分でも分からないけれど、必要最低限のことは聞くようにした。
    「…とりあえず、僕、皆さんの名前が知りたいです。このままじゃ話しにくいですし…それと、中3の夏、僕に何があったんですか…?」
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