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    大福餅

    @Wagashi_415

    色々な界隈をほっつき歩いてる餅の内輪ノリ倉庫のようなもの。うちの子、ボイテラ、🧭(特にボイバグ)について主に描くかもしれない。擬人化とか現パロ・学パロ含むので注意

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    大福餅

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    ボイ→←バグ←エラのエラドの独白。擬人化学パロだったり色々と独自設定あるよ

    エラドの独白 私は、Bugdoll様が好きだ。

    それが恋愛なのか、敬愛なのか、はたまた依存なのか崇拝なのかは、もはや分からない。けれど私はそれでも、その名称し難い感情を、あの方へと向けていた。あの方は常に私の光だった。救世主だった。だから、願わくば、ずっと側にいたいと願った。

    けれど。

    「!Voidoll!」
    ある日の帰り道、Bugdoll様が嬉しそうな声を上げる。正面には、白髪ツインテールの少女。Voidollと呼ばれた彼女も、Bugdoll様に優しげに微笑む。
    「おや、奇遇ですね。ワタシもご一緒よろしいですか?」
    「ああ、構わない。な、エラードール」
    「………ええ」
    内心に渦巻くどす黒い何かを無理矢理抑えて軽く笑顔を作る。Bugdoll様は…彼女が好きなんだ。時折つっけんどんに振る舞いながらも、彼女にしか見せない表情で話すBugdoll様を見て、そう思う。本当は、ずっと前から気づいていた。それを気づかないふりをしていた。それを認めてしまったら、何かが壊れてしまいそうな気がして、嫌だったから。

     …いつか、2人が結ばれる事があったなら、私は2人を上手く祝福できるだろうか。きちんと笑って、「おめでとうございます、お幸せに」とその背中を見届けられるだろうか。……それとも、現実を拒んでしまうだろうか。もし仮にそうなってしまったとしたら、私は私を嫌ってしまうかもしれない。Bugdoll様の幸福を祈れないのなら、隣に立つ資格は無いではないか、と。
    「……?エラードール?どうした?」
    「…いえ、何でもありませんよ。少々考え事をしていただけですので」
    「…そうか」
    ふとBugdoll様が私を覗き込み声をかけてくれた。そのお声も、姿も、全てが眩しく映った。だからこそ、私はBugdoll様の幸福を祈らなければならない。そこに私の意志などいらない。私の前を歩く2人に、いつか来たる未来を見据えながら、特別では無いようで特別な時間の中を進んでいった。
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