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    nnjn999

    @nnjn999

    短いのとか色々ヤバいの。

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    nnjn999

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    ドドを狙う悪い奴(雑)に捕まったピと、ピを人質にされてスカウトされるドド。よく喋るモブ注意。
    最近こんなのばっか書いてる気がする。こういうピが見たい。好き。いっぱいください。

    ただただ見たいやつ「君はとても秩序に忠実であると聞くよ。ならば、ここで優先するべきはなにか分かるだろう?」

    「ダメだっ、ドドゲザン…!!こんな奴の話なんて聞かなくて良い!!!」



    ギリリ、と自分を抑えつけるポケモンの太い腕に力が入る。

    押し潰されたは肺からなんとか息を吐き出して、殺意を立ち上らせている相棒に声を掛ける。



    「今すぐここから立ち去れドドゲザン!!皆の所にっ…もう、どこでもいいから、逃げろ!!…っぐ、ぅ、」


    「騒がしいトレーナーだな。彼はあんなに寡黙であるというのに」




    地面に押し付けられた頭がメリメリと鳴ったように感じたが、ピーニャにはそんな些末なことに構っている余裕はなかった。


    「どど、げざん、」

    「さあ、パルデアの勇ましい武人。忠義を尽くして主人を救った方が良いんじゃないか?…人間は君たちよりもよほど脆いんだ」



    厭らしい男の言葉にドドゲザンが低く唸る。
    その声が今にも噴き出しそうな怒りを抱えていることは、ピーニャには痛いほど分かった。





    駄目だ。駄目だドドゲザン。


    キミが連れて行かれたら、自分が助かったってなんの意味もない。




    「ほら、まずは後生大事にキミのボールを持っていたその手から壊してみようか?」



    がしりと筋で覆われた掌がピーニャの手首を掴む。


    「っ、」


    一瞬息を詰めたピーニャは、それでも真っ直ぐにドドゲザンを見て口を開いた。



    「大丈夫…キミがいれば、大丈夫だから」




    怒りで我を忘れかけているドドゲザンに、いつものように話しかける。




    「信じてるから」




    だから、今は。



    カチリ、と震えたドドゲザンの皮膚が鳴る。






    「……ボクの言う事を聞け!ドドゲザン!!!」






    辺りの空気を震わせるようなピーニャの声に、ドドゲザンの刃が共鳴するように鳴いた。










    みたいなやつ!!
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    nnjn999

    DOODLE勝手に始めた『こういう話が見たい』シリーズ。
    私が見たい感じの話を一部だけ切り取って書いていきます。CPもテイストも様々だと思います。

    今回は、だいぶ前にも何回か呟いたジニピの叔父×甥×怪奇ミステリ風の話。
    お察しの通り怪奇もミステリも書けないので本当に「見たい」という願望。
    こういう話が見たいシリーズ①(ジニピ) 吐く息も見えるような真冬の早朝。その学生は朝帰りの気だるい頭を俯かせて駅から家までの狭い道を歩いていた。通っている大学と同じ駅だが、反対側の出口を降りただけで途端に賑やかさは無くなる。学生向けの安い賃貸アパートが多いせいか、あまり治安が良いとも言い難い。
     とは言えもうそこに住んで二年目になる男子学生は慣れた足取りで先を急ぐ。アルコールの抜けてきた体にこの寒さはきつい。早く帰って少しでも眠りたい、とネックウォーマーに顔半分を埋め直した時、道の隅にそれを見つけた。
     ヒビの入った古いアスファルトの上に落ちていたのは、手袋だった。男女どちらともつかない大きさの、黒い革の手袋だ。
     特に珍しい光景ではない。こんな時期だし、場所柄酔っ払いも多い。落とし物などよくあることだ。しかし、男がそれを目に止めたのはある「違和感」からだった。
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