だーりんはにー夕方、仕事が早く終わった里崎はリビングでテレビを見ているシェーンに声をかけた。
特に見たい番組もないらしく20秒程度で次のチャンネルに切り替えていた。相当暇だろうから一緒に遊びたい気分でもあった。
「ねえシェーン、僕のことダーリンって呼んでみてよ」
「ダーリンどうした急に」
「普通に言うんだ…、普段言ってくれないのに」
「…何の話だ?」
夜、里崎が帰るころにはシェーンはベットに入っている。物音で起きたシェーンはたまに「おやすみ、マイハニー」と言ってくれるのだがダーリンと呼ばれたことがないのが引っかかっていた。
「なんだそんなことか」
「そんなことって…僕には大事なことなんだよ」
「ダーリンもハニーも一緒じゃないか」
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