その先で君を待つ番外〜黒との邂逅編ジナコ自身が黒の手によりアルジュナの内面世界に引き摺り込まれる話。
6日目の夜に初めて悪い顔を見せてそのまま契った後、何の説明も無くジナコも悪い顔をそのまま受け入れてラブラブしてるので、毎夜毎夜話や相談を聞き続けていた黒が一度私からも話しとこうと思い引き摺り込んだら、まさかのジナコ＝カリギリだけ来た。あれ、ガネーシャ神は……？

ガネーシャ神の権能が外れたジナコは魔力が少ない。
アルジュナの内面世界に剥き出しの魂を取り込まれたので魔力酔いをしてしまい、黒の目の前で倒れたのでアルジュナが迎えにくるまで看病することになり、どうしてこうなったと頭を抱える黒の話。
黒もなんだかんだジナコに絆されてる訳で。ぐちゃぐちゃになってるジナコをそれでも無事に帰す為に一切手を出さず、少しでも影響を少なくしようと膜を張って魔力遮断を試みた。
段々楽になり意識が明瞭になったジナコと話をする黒。ガネーシャさんは障害の神だし、カルナのマスターをしていた際に過去を見たから黒のことも知っていた、と言うジナコに頭を抱える。
最初は正直わざとらしかったし警戒してたが、それでもずっと一緒にいるうちにアルジュナくんに絆されたんスかねえ。好きになってたんだよねー。と笑うジナコ。
黒くんもアルジュナくんの心を守ってくれてたんでしょ？ありがとう。
と言われて感情が決壊する黒。

「ここに引き摺り込まれた時点で少しは警戒をしろ！！だからお前はアルジュナに容易く絡み取られるんだ！！」
「ぴぎゃあっ！！たっ容易くはないッス！！」
「いや容易いだろう！！」
「だってアルジュナくん可愛いじゃん！！！」


「は？」


「あ」
「私が、可愛い……？」
「黒くんアルジュナくん来てるの気付いてたでしょ！？」
「アルジュナ。ジナコと沢山話をできたから返すよ。何も言わず連れてきてすまなかった」
「黒くん！？」
「さあジナ、皆が心配しているでしょうし帰りますよ」
「顔ぉ！！わっるい顔してるから！！」
「ジナコ、アルジュナをよろしく」
「意地悪か！！あーもおっアタシこそこれからもよろしく！！！またね！！！」


「またね、か」



「────おっぱあああああああっ！！？？」
「──ジナコ、か？」
「そーだけど！？何これ、何この惨状！？ボクの部屋が瓦礫の山になってる！？」
「ジナコ、ジナコ、良かったジナ■」
ぎゅうううう
「ちょっカルナさん力強い痛い痛い背骨折れるうっ！！！」

【ジナコちゃんの魂が抜けた途端にこのザマよ！なんだあのモンペ！！！】

「嫌だ、オレから抜けていくな、取り上げないでくれ、離れないでくれ……、■ナ■、■■コ、」
「……大丈夫だよカルナ。アタシはここにいる。例え令呪が無くてもサーヴァントになっても、カルナはアタシのヒーローだよ」
「■■■、■■……、ガネーシャ神、」
「うん、カルナさん」
「ガネーシャ神」
「うん」
認識阻害が働いても抱きしめて離さないカルナの背中を幼子にするように優しく叩くジナコ。

嫉妬に駆られながらも耐えるアルジュナ。今ここでジナコを取り上げたら確実にインド大戦が起こる。
落ち着けアルジュナ、私は最優サーヴァント。
中から一部始終を見てモンペ具合にドン引きする黒。さらにそれを見て呑気な元凶にｷｲｲｲｯとなるガネーシャさん。

とりあえず、部屋の修復が終えるまでは立ち入り禁止となったので、すっかり落ち着いたカルナ公認でアルジュナの部屋にお邪魔するのでした。そして安定のなし崩し同棲生活開始。


表に出てきたガネーシャ神が権能で状態を把握してとりあえず夢から覚めないジュナジナを守る中、ジナコの魂が抜き出た事により認識阻害が無くなり全てを思い出したカルナがガンギレして障害バリアをインドラの槍でぶった斬ろうとする所や押し問答も書きたい。


と書いておきながらすっかり忘れていたのでここであげました。