ショタ伊集院とロリ光「なぁ、さむいのか?」
「……べつに、さむくない」
寒さで鼻の頭を赤くしているくせに、そう強がった少年に熱斗はなにやら考え込むとすぐに表情を明るくさせる。
そして手袋を外すと少年の白い頬を両手で包み込んだ。
「おい!おまえなんのつもりだ、」
「オレがあっためてやるよ!」
頬に伝わるじんわりとした暖かさに目をぱちぱちと瞬かせながら少年が熱斗を見つめてくる。まん丸に見開いた青い瞳に、熱斗が宝石みたいだなぁ、と口に出せば少年はハッとした表情を浮かべた。
「はなせ…っ!」
「やだ!おまえのほっぺがあたたかくなるまではなさない!」
やめろ、いやだの押し問答を何度も繰り返しているうちに、熱斗の手のひらから伝わる温度が少年の頬に移ったようだ。
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