レン真美「…っ」
下半身がギュッと針金で締め付けられるような鋭く独特的な痛みに、思わずつま先がキュッと丸まる。下半身にはドロリとした気持ち悪い感覚。
間違えない。これは女子特有の『アレ』が来てしまったのだ。
しかもこの感じ、いつも以上に量が多い気がして、嫌な予感が背筋を走る。恐る恐るそっと自身の履いている練習着に手を当ててみれば、生暖かい感触がじんわりと指に広がる。これは…
「(っ…漏れてる…っ)」
嫌な予感が的中してしまった。全てを理解した瞬間、顔が真っ青へとジェットコースターの如く急降下する。今はダンスレッスンの休憩中。皆は和気あいあいと話しているが、間もなくレッスンは再開するだろう。急いでトイレへ行ってもいいが、最悪なことに今日の練習着のズボンの色は白。
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