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    nmc29bananaxxx

    @nmc29bananaxxx

    君と篤に飢えた妖怪
    なんでも食べる
    絵とSSS無節操にぽいぽいする

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    nmc29bananaxxx

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    📕のアレ 種がちょっといる

    飴色の声 最近、君島の様子がおかしい。
     おかしいと言っても、何か特別なことが起きたわけではない。俺が話しかけると眉を顰めるのも同じだし、側から見たら相変わらずな関係に見えるだろう。
    「……遠野くん」
     ほら、これだ。語尾が妙に甘ったるい。お前はもっとこう、すっと冷たい薄氷のような声で仕方なしに呼んでいただろう。それが今では、まるで舌に蜂蜜を乗せたみたいな吐息で俺を惑わせる。低く歌うような音色に、背筋がぞわりと粟立った。
    「何だよ」
    「いえ。ただ、珍しくぼーっとしているようでしたので」
    「別に、んなことねえ」
     視界の隅に種ヶ島のにやけ顔が入り込む。何なんだアイツ、ブン殴りてえ。
    「なら、いいのですが。……私の足手まといになるようなことはしないでくださいね」
    「んだと」
     はあ、とため息をつく様子は、俺が見慣れた君島だ。それなのに、ほんの一瞬見せる視線が、声が、甘い。ちらりと寄越した上目遣いに、下睫毛が長ェな、とどうでもいいことを思った。俺までおかしくなりそうだ。
    「……君島サンサンと何かあったん?」
     このむず痒いような、そわそわするような形容しがたい気持ちをいよいよ持て余して、苛立ちが募る。君島が立ち去るとすかさず声をかけてきた銀髪を、とりあえず引っ叩いておいた。

    End.
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