来添!はまほ寿司昼下がりの魔法舎、人の少ない談話室にあっという間に不穏な空気が立ちこめる。
「薄情なネロはお腹が空いている僕に、何も用意しないでサ○ゼリアに行っちゃうんだね」
どこかに行こうとしていたネロの肩を掴んで引き止める。面倒なことになったという顔を隠さないネロに、僕はますますちょっかいをかけてやりたくなる。
「いや、朝賢者さんが言ってた通り、今日は魔法舎の配管点検があるからキッチンは使えないんだってば。他の奴らも外に食べに出てるよ」
「聞いてない」
「ええ〜……」
ネロは呆れているが、その話は本当に聞いていない。ネロは恐らく、僕が自分の非を認めたくなくて嘘をついてるんだろうと思っている。別にその認識を正すつもりもないけれど、朝のことを思い出すとまたイライラしてきた。
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