〇水木監視官
記憶喪失。新人だった頃担当したある事件に関する記憶がない。

〇田中ゲゲ郎執行官
廃棄区画出身。名字を持っていなかったため、執行官就任時に適当に田中に決めた。
ある事件に巻き込まれ一度精神を壊してしまったため、当時の記憶が曖昧。



水木監視官ははじめ野心家で執行官にはあまり寄り添ったりしない所謂普通の監視官。
監視官に就任してすぐある事件に巻き込まれたが、その時の記憶はない。
田中執行官は基本的に監視官の言うことを聞かない。
がみさんみたいな感じで実戦最強。
なんでこの人潜在犯なんだろ？みたいな人が犯罪係数高いのが好きだから、普段穏やかで飄々としてて荒事は〜とか言ってるゲゲ郎が執行官なのが良い。博識で策士だけど実戦もあほほど強い田中執行官。

ある事件でゲゲ郎は妻を失って犯罪係数が大幅に上昇。そのまま潜在犯堕ちし、犯人は逃走。新人の水木監視官もこの事件に巻き込まれて記憶喪失になる。

その後ゲゲ郎が執行官就任して一緒に働き出して少しした頃、その事件とよく似た事件が起こる。
いつもは何に対しても余裕な雰囲気の田中執行官がこの事件には執着して突っ走る。
憔悴しきっても異常なまでに事件を追おうとするゲゲ郎に嫌々付き合ううちに、水木は彼を執行官ではなくゲゲ郎という1人の人間として見るようになる。
いつも適当で言うことも全然聞かないふざけた奴だなんて思っていたのに、その真剣な眼差しと自分が目を逸らしていた彼の優秀さに気づく。
2人で事件にのめり込み、2人の関係は段々とただの監視官と執行官ではなくなっていった。
似た事件だと思われた事件は模倣犯ではなく、あの事件の犯人の再犯だった。水木はこの事件を追う過程で事件の記憶が戻り色相悪化と犯罪係数が上昇。記憶が戻った水木は周りに止められても事件を追うのをやめない。最終的に2人は犯人を執行。
事件を解決した後の2人はもうお互いを相棒だと思ってる。
この後2人とも犯罪係数上がって、水木は潜在犯堕ちして2人とも行動課に引き抜かれてくれ〜！！！！！息子の生きていく世界をお前たちが守るんだ。

ゲゲ郎が潜在犯堕ちした時にはもう息子は生まれていた。ゲゲ郎は多分夜個室で妻と息子の写真見ながら泣いてるけど、日中それをおくびにも出さないだろな。
水木潜在犯堕ちも良いけど、そのまま監視官続けて息子引き取って欲しい気持ちもある。物語の始まり時点で息子引き取っててもいい。まじで悩みどころ。
妻に出会う前のゲゲ郎は人間嫌い。かなり不安定で、色相も犯罪係数も危ない状態だったけど妻と出会って安定してた。息子も産まれて幸せいっぱいだったのに、妻は息子を産んですぐ事件に巻き込まれて亡くなってしまう。


〇ある事件について
新人監視官の水木は、廃棄区画の人間を攫い人体実験を行って危険な薬を生産販売している組織を追っている最中ある男に出会う。その男は乳飲み子を抱えた状態で、組織に近づこうとしていた。廃棄区画の人間と関わることに多少の嫌悪感はあったが、赤子に罪はない。話を聞けば、赤子の母親がその組織に連れていかれてしまったらしい。
2人は協力し組織最奥まで辿り着くも、犯人を取り逃がしてしまう。
妻を目の前で殺されたゲゲ郎は半狂乱に、水木は薬を打たれ意識が朦朧とした状態でゲゲ郎が使い物にならなくなったのを見た。せめて子供だけでもとボロボロになりながらも逃げ延び、赤子を連れて廃棄区画を出る。赤子を同僚に託した瞬間気を失った水木が次に目を覚ました時、彼は事件のすべてを忘れてしまっていた。
新人の身で凄惨な事件に関わってしまったからなのか、それとも薬の影響だったのかは分からないが記憶を失った水木の犯罪係数の大幅な上昇は起きなかった。色相が多少濁ったものの、それ以外に異常がなかった水木は少しの療養のあと監視官に復帰する。