この想いは、墓場の底まで持ってくつもりだったのです。
何てったってアイツには愛する妻も、愛しい倅もいたのですから。
まともな愛なんてモノが解らない俺には、小さな身体になったアイツの代わりに、愛しい倅を守り育ててやることぐらいなもんで、こいつらと共に生活出来る今が、充分すぎるくらい、身に余ってしまうくらいに幸せなんです。
ただ、俺もいっぱしの男です。時たま我慢ならんくなって、人肌を求めてしまうときがあるのです。
かといって他人とどうこう何て言う余裕もなく、そんな時はここぞとばかりに仕事を抱え込むか、限界以上に酒を飲むしかありません。周りに心配かけてるのは薄々気づいてはいますが、俺にとっては身体が壊れること以上にこの抱えてる想いが溢れ出してしまうことのが我慢ならんのです。
後ろめたく、薄汚い、俺の心をかきみだしてはグルグルと渦巻く、こんな想いは隠してるくらいがちょうど良いのです。
それなのに.......。