Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    結月(ゆづき)

    @22Yuzuki22

    主に小説しか書きません。(絵は見せられるものは書けません)のんびりまったり上げたりしてます。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 42

    結月(ゆづき)

    ☆quiet follow

    双子絵を見て書きたくなった話。

    公式のhriさんの双子絵を見て書きたくなったのです。ごめん

    「ねぇ、カガリ。お願いがあるんだけどいいかな?」
    「ん? なんだ、キラ。どうした?」
    真剣な表情のキラに首を傾げる。

    「カガリの事抱っこしてもいい?」
    「は?」

    いきなり何を言い出すのだろうか。この可愛い弟は。

    「⋯⋯それは全然いいが、私が抱っこした方が良くないか?」
    だって腕力も絶対私の方がある。それにキラ軽いしな。

    「ダメだよ! 僕だって男なんだよ!?」
    「うん? キラが男なのは分かってるぞ? でもなんで急に抱っこなんだ?」

    本当に突然言い出したからさっぱり意味が分からない。

    「⋯⋯だって、アスランもシンも僕の事、簡単に抱っこするんだもん」
    ボソリと呟いた言葉に、あーとカガリはキラの言いたい事が分かった。

    「⋯⋯ラクスとはしなかったのか?」
    「勿論ラクスも抱っこしたよ? ラクスはどうにか抱っこ出来た」

    そういえば少し前にラクスからメールが届いていた気がする。まだ見れてないが。

    「つまり、アスランやシンでは抱っこ出来ないけど、ラクスや私なら出来るとそう思ってるんだな?」
    「だって2人とも女の子だから。いくら僕が腕力なくても出来るでしょ?」

    自ら腕力の無さを暴露したキラに、いつか訓練受けさせるかと思ったのは内緒だ。

    「分かった。だが、少し待ってろ」
    「う、ん? どうして?」
    「ちょっと準備する必要がある。あ、キラもパイロットスーツに着替えてろよ」
    「ん? パイロットスーツ? なんで?」
    「いいから」

    カガリの言う事に渋々分かったと返事をして、キラはコンパスの制服からパイロットスーツに着替えに行った。

    カガリもパイロットスーツに着替え、とある施設の一室に向かう。ここはモルゲンレーテにある宇宙での訓練の為に作られた場所で、無重力に出来る装置があった。

    「さて、ここならいけるか」
    「カガリ、着替えたけど⋯⋯なんでここ?」
    しっかりパイロットスーツに着替えたキラがやってきた。
    「ん? ここならキラも思いっきり抱っこしても疲れないかと思ってな」
    「う⋯⋯ん?」

    ラクスから届いた写真を見た結果、やはりこのやり方にして正解だと思う。
    確かにキラはラクスを抱っこ出来ていた。出来ていたが、写真に納まっていたキラの表情が笑顔だったが、どこか耐えている表情に見えたのだ。
    どうせならキラも笑顔で写真に写って欲しい。

    「ほら! 早く来いよ!」
    グイッとキラの手を引き、装置内に入ると慣れた無重力空間になり、キラも問題なくカガリを抱っこ出来た。
    無重力だから重みなんて感じないし、キラも複雑そうな顔をしていたが、最終的には笑ってくれた。

    こうして撮れた物は、仲睦まじい双子の笑顔の写真で、カガリとキラにとっての大切な思い出の1枚になった。



    公式絵が尊すぎて書きたくなっちゃいました。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖☺💘❤👏👏👏❤❤💖☺☺🙏💖👏👏👏👏👏👏👏👏💖💖👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works