【王道学園】生徒会に歯向かった【平凡】平凡なある日の昼下がり。
とある学校のなんてことない普通の教室では、昼休みにも関わらず静かだった。
その教室から聞こえる声はたった三人の声のみで、場はその三人が支配していると言っても過言ではない。
同じクラスの生徒は、息を呑むようにその光景を目に焼き付けていた。
「佐藤、そっち行った!」
「おけ、あっ!ごめん御園!任せた!」
「はいはい任されましたよーっと!」
そして俺たち三人はしばらくの撃ち合いの末、やっとのことで戦いに勝った。疲れた目を休めるために、目を瞑る。真っ暗な中、御園…つまり俺の無駄な動きが浮かび上がってきた。あぁ、もっとこう動いとけば良かったな。
瞼の奥で、誰かの布が擦れるような音が聞こえる。位置的に俺の向かいに座っている塩見が座り直したのだろう。
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